◎ジェイコブ・コリアー~究極のワンマン・バンド~2度目の来日で満員の観客を驚かせる | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎ジェイコブ・コリアー~究極のワンマン・バンド~2度目の来日で満員の観客を驚かせる

 

【Jacob Collier : Ultimate One-Man Band 】

 

二度目。

 

今年(2016年)3月の衝撃の初来日からわずか5か月で再来日。2日間4ステージをこなした「究極のワンマン・バンド」ジェイコブ・コリアーのライヴ。ちょうど8月2日に22歳になったばかりのジェイコブは、ちょうど日本でもデビュー・アルバム『イン・マイ・ライフ』をリリースしての来日となった。

 

ライヴの内容については、前回来日時に周囲の話もきいてまとめたものが3部作となっているので、まずはそれをごらんください。あのサウンド、映像の秘密の一端が書かれています。

 

衝撃の初来日の様子3部作1部→

http://goo.gl/YE4rHt  

 

2部→http://goo.gl/aNJXEY 

 

3部・音の秘密について→

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12137547066.html

 

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飛び入り。

 

今回のライヴでは、デビュー・アルバム『イン・マイ・ルーム』から「ハイダウェイ」(アルバムからの最初のシングル)と「セイヴィア」を初披露。「セイヴィア」では、歌詞を前方のスクリーンに映し出し、観客を左右に分け、それぞれの歌詞を歌わせた。

 

それにしても、キーボード、ベース、パーカッション、ドラムス、さらにヴォーカル・ハーモナイザーなどを操り、見事なまでに「ワンマン・バンド」「ワン・マン・オーケストラ」を奏でる。本当に、どこがどうなっているのか不思議な、まさに「マジック」だ。

 

音源も多重再生ながら、映像も多重再生なので、そこで見ているとまるで幽霊がいろんな楽器を演奏しているかのように思わせられる。しかも、それをその場でやっているところがすごい。彼の場合、いずれフェスなどの大規模会場でライヴをやるようになるだろうが、ステージで何をしているか大きな会場では見づらくなるので、こうした小さな会場で見られる機会は貴重だ。

 

今回は、前回とは違い若い人が多く、満席に。Jウェイヴにゲスト出演したようで、その影響もあったのかもしれない。

 

そして、本編が終わってアンコールでなんと来日中のハービー・ハンコックが飛び入り。ハービーのアコースティック・ピアノにあわせ、ジェイコブがレイ・チャールズの大ヒット「ジョージア・オン・マイ・マインド」をやり、大喝采を浴びた。

 

ジェイコブは前日ハービーのブルーノートでの公演を見ていて、そこで親交を深めたようだ。

 

アルバムもアメリカでは7月にクインシーのクエスト・レコードから無事リリースされ、いよいよツアーが始まる。全米でも認知され、来年のグラミー出場へ向けてのカウントダウンが始まる。

 

もし今回見逃した方は、ぜひ次回来日をごらんください。

 

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つもる話。

 

ライヴ中、後ろの席の客がえらくノリがいいなあと思って振り向いたら、シンガーのリンたちが来ていた。サイン会を見ていたら、そこにマサ小浜さんまで登場。なんと、僕の前回来日時のライヴ評を読んで、「これは見てみたい」と思ってふらりと来たという。そして、「吉岡さんが言う通り(書いた通り)でしたねえ。すごいものを見ました」とのこと。ブログを読んで来ていただくというのは、書き手しても嬉しいですね。

 

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サイン会は長蛇の列だったので「セイハロー」だけして帰ろうと思ったが、マサ小浜さんと「つもる話」をしていたら、その長蛇の列がいつのまにかなくなっていたので、せっかくなのでCDにサインをもらい写真を撮った。ま、いったいどれだけ「つもる話」をしていたのか、ってことなんだが。(笑) そのうちの一つは、マサさんがギターをプレイしているファンタスティック・ネグリートの話。彼のCDが日本でも出たということから、そのエグザヴィエの話で盛り上がった。ちなみに、マサさん、今度の「ソウル・サーチン・ラウンジ」見に来てくれるそうです。また「ラウンジ」に出てもらわないと。次回(9月21日)は、沼澤尚さんが登壇します。

 

■オフィシャル

http://www.jacobcollier.co.uk/#start

 

■ビデオ・インタヴュー

 

Jacob Collier talks Quincy Jones & Debut Album “In My Room” w/ @RobertHerrera3

(April 21, 2016)

https://www.youtube.com/watch?v=VWmmWZvYEdU

(約15分)

 

Jacob Collier interview

(July 20, 2016)

https://www.youtube.com/watch?v=oMGpKrdQeV8

(約14分)

 

■ミキキ・サイトのインタヴュー(日本語)

 

ジェイコブのキャリアについて

 

歌も演奏もすべて自分、ジェイコブ・コリアーとは何者か? 来日迫るニュー・タイプの音楽家がYouTube発のサクセスを語る

(2016年3月2日)

http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/10280

(聞き手・原雅明さん)

 

■セットリスト Setlist : Jacob Collier、September 1, 2016, @ Bluenote Tokyo

 

[ ] denotes original artists

 

Show started 21:01

00.         Intro

01.         Don’t You Worry ‘Bout A Thing [Stevie Wonder]

02.         Close To You [Burt Bacharach, Carpenters]

03.         Hideaway [original, from his first album]

04.         Don’t You Know [original song recorded with Snarky Puppy]

05.         In My Room [Beach Boys]

06.       Saviour [original, from his first album]

07.         Smile [Chaplin]

08.         Fascinating Rhythm [George Gershwin]

Enc. Georgia On My Mind [Ray Charles] (with Herbie Hancock)

Show ended 22:23

 

■メンバー

 

Jacob Collier (all)

 

Herbie Hancock (stand in)

 

(2016年9月1日木曜、ブルーノート東京、ジェイコブ・コリア・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Collier, Jacob

 

ジェイコブ・コリア『イン・マイ・ルーム』アメリカ盤

http://goo.gl/u2gJU1

 

 

 

日本盤

http://goo.gl/2cUh1G