◎ジャネット・ジャクソンの余韻~ブラック・イーグルが連れてきて、連れて帰るショー | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎ジャネット・ジャクソンの余韻~ブラック・イーグルが連れてきて、連れて帰るショー

【Black Eagle Brought Her Here And Took Her Home】

余韻余韻。

ジャネット・ジャクソンの約14年ぶりのライヴ。一夜明けても余韻は冷めやらず。昨日まだ書き足りないことなどをアット・ランダムに。

■昨日付ブログ

ジャネット・ジャクソン最新『アンブレイカブル・ワールド・ツアー』ライヴ~マイケルのDNAを世界一受け継ぐアーティスト
2015年11月23日(月)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12098524475.html

いろいろな感想などがネット上にでていて、それらを見ていると大絶賛の嵐なのだが、その中で、「DJプレイみたいにノンストップで繋がっていて」というのを見かけておもしろいと思った。なるほど、DJ世代はそう見るのか。

そもそもブラック系のアーティストのライヴは、昔からいつもノンストップだ。アース・ウインド&ファイアーにしろ、コモドアーズにしろ、クール&ザ・ギャングにしろ、そして、マイケル・ジャクソンにしろ、だいたいノンストップ。おおまかなブロックごとにメドレー形式になっていて、そのブロックとブロックの間がちょっと間があくこともあるが、基本は1時間半のノンストップ・パーティー。ワシントンDCのゴーゴー・サウンドなどのライヴは、2時間でも2時間半でも延々と同じビートが続く。

そういえば、最近のクラブ、ディスコのDJは曲をかなり短くして繋いでいくのが流行りのようだが、その流れからいくと今回のジャネットのライヴはまさにそういう流れにもどんぴしゃだったかもしれない。

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3ブロック。

今回のジャネットのライヴはおおまかに分ければ3ブロックとアンコール。最初はヒット曲、アップテンポで、ばーと煽り、間のDJインターミッションで次のブロックをつなぎ、第2ブロックは「アフター・ユー・フォール」からのバラード。

バラードのトップに最新作からのハイライト曲のひとつを持ってくるというのもよくできている。あのマイケル・ジャクソンが宿っていると言われる「アフター・ユー・フォール」だ。

そしてこの後半、「トゥゲザー・アゲイン」から一挙にダンス・モードに展開。なぜか事前のセットリストには、26曲目「スロブ」の後にプレイされた「love is takin over」というフレーズが印象的な「ナイト」(最新アルバム8曲目)
が書かれていなかった。ひょっとしたら、これは最近加えられたものかもしれない。

そして、「イフ」「スクリーム」「リズム・ネーション」は一気呵成(いっきかせい)で、大団円(だいだんえん)。ジャネット節炸裂だ。

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英語詞。

会場から出るとき、かなり時間がかかり酸欠になるかと思ったがw、そんなとき後ろのカップルが、「みんなが一緒に歌った曲とかさ(どうやら「カム・バック・トゥ・ミー」のことらしい)、曲はよく知ってるんだけどさあ。歌詞が英語だから歌えなくて、悔しかった」という会話をしていた。

ということは、あれだけスクリーンがあるんだから、あの歌わせるときに、歌詞をスクリーンに出してもいいのではないか。英語圏ではあそこで大合唱だろうが、さすがに日本あるいは非英語圏ではそうはならない。一緒に歌いたいのに歌えない、という気持ちはよくわかる。とは言っても、けっこう会場が大合唱になっていた。

そして、今回は本当に年齢層が広いので驚いた。初来日の1990年のときは、20代から30代中心、いわゆる普通にリアルタイム世代だったと思う。

それが今はその世代の次の世代が、ジャネットの魅力に魅かれて会場に足を運んでいる。

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ブラック・イーグル。

ところで、今回のポイントはブラック・イーグル(黒鷲)だ。

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ライヴ・コンサートの冒頭はスクリーンに映されたちりちりばらばらになっていたブラック・イーグルの破片がぱっとひとつになって、そのブラック・イーグルがジャネットを会場に連れてくる、という体裁を取っている。

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この「ブラック・イーグル」は最新作『アンブレイカブル』の15曲目に収録されている。

「強くて力がみなぎっている空の王者。鋭い目で据えての事象を見守っている」

「暗闇から光が差すところに出てきて、すきなように未来を思い描いて高く舞い上がる。そうその日は来るから」(訳詞・池城美菜子、CDより)

「ブラック・イーグル」=「黒い鷲」をスピリチュアルなコネクションの対象としてジャネットは捉えてこの歌詞を書いているようだ。それは、たとえばマイケル・ジャクソンのピーコック(くじゃく)への思い(あらゆる色がひとつになること。転じてあらゆる人種がひとつになって生きること)と根底で通じるものがあるのだろう。

そして、ショーは最後、ブラック・イーグルがジャネットを連れて帰っていき終わる。

この「ブラック・イーグル」に関する記述をいろいろ調べてみたのだが、まだ出てこない。以上のは僕の見たてなのだが、「ブラック・イーグル」にひょっとしてもっと深い意味があるのか。誰かもし何か情報、あるいは詳しい解説をしていただければ幸いだ。

■セットリスト
Janet Jackson Unbreakable Tour
@Saitama, Super Arena, November 22, 2015 (Sunday)
(事前に入手したものを元に実際に歌われたものをまとめました。DJセットの部分は、わかったものだけです)

Show started 16:28
01. Burn It Up (Medley 01-06)
02. Nasty
03. Feedback
04. Miss You Much
05. Alright
06. You Want This
07. Control
08. What Have You Done For Me Lately
09. The Pleasure Principle
10. Escapade
11. When I Think Of You
12. All For You
13. All Night (Don’t Stop)
14. Love Will Never Do (Without You) (Medley 07-14)
--. DJ Set – (“R&B Junkie” – “Don’t Make Me Over” – “Diamonds” – “Someone Call My Lover” – “What’s It Gonna Be?!” – etc
(Ballads)
15. After You Fall
16. Again
17. Come Back To Me
18. Let’s Wait A While
19. I Get Lonely
20. Any Time, Any Place (Kendrick Lamar on Video)
21. No Sleeep
22. Got ‘Till It’s Gone
23. That’s The Way Love Goes
24. Together Again
25. The Best Thing In Life Are Free
26. Throb
27. Night (Love Is Takin’ Over)
28. Black Cat
29. If
30. Scream
31. Rhythm Nation (15-31 Medley)
Encore
32. Shoulda Known Better
33. Unbreakable
Show ended 18:11

■メンバー (もう少し詳しい情報は昨日付のメンバー紹介をごらんください)

Adam Blackstone - Music Director
Daniel Jones - Music Director / Keyboards

BAND

Errol Connely – Guitar
Maurice DeLoach (DJ Aktive) – DJ
Demetrius Henry - Electronic Musician
Protools/Ableton Live Programmer
Lil’ John Roberts – Drums
Eric “Pik Funk” Smith - Bass
Onitsha Shaw (Onitsha) - Background Vocal
Erin Stevenson - Background Vocal
Jill Zadeh - Background Vocal
Devine Evans - Contribution to Introductory Music Arrangement

DANCERS:

Dominique Battiste
Bianca Bruten
Allison Buczkowski
Alexandra Carson
Melanie Mah
Mishay Petronelli
China Taylor

Kyndall Harris
Taylor Hatala

(2015年11月22日日曜、埼玉スーパーアリーナ、ジャネット・ジャクソン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jackson, Janet

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