(ツアー中ですので、できるだけネタばれにならない程度にライヴ感想文を)
【Masayuki Suzuki : 2nd Step Of Step 1-2-3 】
ステップ2。
現在全国ツアー中のマーチンこと鈴木雅之「ア・テイスト・オブ・マティーニ・ツアー、2015、ステップ1-2-3~マーチンズ・ディクショナリー」を2015年7月4日(土)、東京・中野サンプラザで見てきた。
開演時間の18時過ぎ、館内にはフル・フォース・ヴァージョンの「フロート・オン」からアイズレイの「ラヴ・ザ・ワン・ユア・ウィズ」が流れ、ステージの上部にはアメリカのシアターにあるようなマーキー(当日のアーティスト名を掲げる看板、ビルボード)が、熱いソウル・ショーへの予感を漂わせる。
「1980年2月25日、この曲でデビューしました。そしてそれ以来、ワン・レーベルで来ました!」と言いながら、ステージを拳(こぶし)を握って叩いた。そしてそのデビュー曲が堂々と歌われた。
マーチンは昨年(2014年)から来年の還暦ソウルまでを「ステップ1-2-3」と題して、毎年ライヴを精力的に敢行。『スターウォーズ3部作』よろしく、来年への通過点を進んでいる。いわば、見る側も、その3年がかりの現在進行形超大河ドラマの歴史的一証人となっているわけだ。
ワン・レーベル。
この日の会場、中野サンプラザは、マーチンにとっては2005年、ちょうど25周年のときのライヴ以来10年ぶりの登場だった。「そのときはあのあたりに大瀧さんがいてくれて…」と語った。さらに、1977年、1978年にはアマチュア時代にこのステージに立ち、それがきっかけとなって、現在のエピックとの契約につながった、ある意味運命の地でもあった。
35年間、ワン・アーティスト、ワン・レーベル。この宣言をしたのは、この日エピック・レコード創設者である丸山茂雄氏、シャネルズ初期ディレクター目黒育郎氏、そしてそのデビュー曲「ランアウェイ」の作詞をされた湯川れい子さんも来席していたからでもあった。湯川さんは35年も前に書いた自身の歌が、35年後に中野サンプラザの観客が全員合唱するという光景をどのような気持ちでごらんになったのだろうか。まさに「音楽の力」、「音楽の神様」のなせるわざか。
マーチンのそのフレーズは、この日アドリブでとっさにでたものだという。それを見たスタッフは、「あれ、(ビデオ収録されていた)大宮でやってほしかったよねえ。(ビデオに)残ったのにね」とこぼした。しかし、マーチンは、それを「それも音楽の神様のなせるわざですから」とさらりと微笑んだ。
今回の衣装のひとつ紫色のタキシード、紫はプリンスの色でもある。「オレはモリス・デイだから」と公言するマーチン。そんなミネアポリス・ファンクの香りも漂わせていた。しかし、コーラス直樹さんのダンスの切れのよさったらない。
ハンカチ。
「ここ数年で見たマーチンさんのライヴの中で今回は最高だ」と断言するプロデューサー、松尾潔さんは「マーチンのライヴを見終わると、いつも楽しくなって帰るんですけど、今回はちょっと一筋の(人差し指を目のところから下に下ろしながら)…、ハンカチ使っちゃいました」とマーチンに言った。すると横から、「ハイ、メモ、メモ、書いて、書いて今のお言葉!」の声が。
左からいわゆるハセヤン、マーチン、よしおか
左から四半世紀マーチンさんの舞台監督の末永さん、松尾さん、吉岡
前回も、今回も、そして、おそらく次回のライヴにも35年分のすべてが凝縮されている。素晴らしい思い出、苦い思い出、トリビュート、お世話になった人などなどがあちこちにちりばめられたマーチンの歴史。
そして、大瀧さんと達郎さんに関しては、今回のショーの流れの中で、ハイライト部分だったかもしれない。
昨年の達郎さんライヴにマーチンが足を運び、直々にカラオケを貸してくださいと頼んだ「おやすみロージー」で達郎さんの声が中野サンプラザに響き、それにマーチンの声が乗った瞬間は、サンプラにもうひとりの音楽の神様が微笑んだ瞬間だった。
~~~
詳細のセットリストなどは、ツアー終了後にご紹介します。
■セットリスト 中野サンプラザ、2015年7月4日(土)
BGM started 18:00
M01 Float On – Full Force
M02 Love The One You’re With – Isley Brothers
18:10 show started
01.
Show ended 20:49
■メンバー
鈴木雅之 Vocal
小松秀行(ベース、バンドマスター)
知念輝行(ギター)
KO-ICHIRO(ピアノ、キーボード)
大坪稔明(キーボード)
江口信夫(ドラムス)
竹野昌邦(サックス)
高尾直樹(コーラス)
有坂美香(コーラス)
サプライズ・ゲスト
桑野信義(トランペット、コーラス)
(2015年7月4日土曜、中野サンプラザ、鈴木雅之ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Masayuki, Suzuki
前回も、今回も、そして、おそらく次回のライヴにも35年分のすべてが凝縮されている。素晴らしい思い出、苦い思い出、トリビュート、お世話になった人などなどがあちこちにちりばめられたマーチンの歴史。
そして、大瀧さんと達郎さんに関しては、今回のショーの流れの中で、ハイライト部分だったかもしれない。
昨年の達郎さんライヴにマーチンが足を運び、直々にカラオケを貸してくださいと頼んだ「おやすみロージー」で達郎さんの声が中野サンプラザに響き、それにマーチンの声が乗った瞬間は、サンプラにもうひとりの音楽の神様が微笑んだ瞬間だった。
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詳細のセットリストなどは、ツアー終了後にご紹介します。
■セットリスト 中野サンプラザ、2015年7月4日(土)
BGM started 18:00
M01 Float On – Full Force
M02 Love The One You’re With – Isley Brothers
18:10 show started
01.
Show ended 20:49
■メンバー
鈴木雅之 Vocal
小松秀行(ベース、バンドマスター)
知念輝行(ギター)
KO-ICHIRO(ピアノ、キーボード)
大坪稔明(キーボード)
江口信夫(ドラムス)
竹野昌邦(サックス)
高尾直樹(コーラス)
有坂美香(コーラス)
サプライズ・ゲスト
桑野信義(トランペット、コーラス)
(2015年7月4日土曜、中野サンプラザ、鈴木雅之ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Masayuki, Suzuki
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