●速報。訃報。世界的画家、イラストレーター、長岡秀星さん78歳で死去

●速報。訃報。世界的画家、イラストレーター、長岡秀星さん78歳で死去

【Shusei Nagaoka, World Renowned Artist Dies At 78】

訃報。

1970年代からアメリカ・ロスアンジェルスを拠点に数多くのレコード・ジャケットなどをてがけてきた画家、イラストレーター、長岡秀星さんが2015年6月23日（火）午前1時、死去した。78歳。現在は国内・神奈川県小田原を拠点に活動していた。葬儀は近親者で済ませた。

1936年（昭和11年）11月26日、長崎生まれ。1955年、武蔵野美術学校入学後まもなく雑誌などで仕事を開始、仕事が忙しくなり1958年、中退。その後国内で雑誌、広告などの世界で多数の仕事をてがけた。

1970年に渡米して以来、ロスアンジェルスを拠点に活動。音楽業界では1972年、ヴァン・ダイク・パークスの『ディスカヴァー・アメリカ』のジャケットを、「デザイン・マル」のクレジットでてがけた。ただこのアルバムはまったく売れずに、1973年カーペンターズの『ナウ・アンド・ゼン』をてがけ、大ベストセラーになったたことにより、レコード・ジャケットを多数てがけるようになった。特に、1977年、アース・ウィンド＆ファイアーの『太陽神（原題、オール・ン・オール）』、1978年同『ベスト』、1979年『黙示録（原題、アイ・アム）』、1977年エレクトリック・ライト・オーケストラの『アウト・オブ・ブルー』（1977年）などのジャケットで世界的名声を集めた。

他にもカサブランカ・レコードの各種ディスコ・アルバムのジャケット（ジョルジオ・モローダー、スペースなど）、キャピトル・レコードでのジャケット（メイズ・フィーチャリング・フランキー・べヴァリー、カルデラ、サンなど）、シャラマー（アップタウン・フェス）、日本の喜多郎（『オアシス』、『シルクロード』、『敦煌』、『氣』など多数のレコード・ジャケットをてがけた。

このほかに、ゼネラル・モーターズ、フォード、クライスラーなど大企業やNASAなどもクライアントだった。

その作風はひじょうに緻密でまるで写真のようにさえ見えるもの。アースのジャケットのリトグラフ作品は、本人のサイトでも販売。

http://goo.gl/Cv2Ui9 　

詳細はのちほど。

（追記）上記ヴァン・ダイク・パークスの部分を、2015年6月28日午後12時半、追記。情報を提供してくださった　@TABtheoarsman　さん、ありがとうございます。

長岡秀星さんのアトリエ（日本出版美術家連盟の投稿から）

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関連ジャケットをアットランダムに。

現在わかっている長岡ジャケット作品で一番古いもの。1972年作品、ヴァン・ダイク・パークスの『ディスカヴァー・アメリカ』。ただしクレジットは、「デザイン・マル」。長岡さんの名前はでてこない。カーペンターズの『ナウ・アンド・ゼン』も「デザイン・マル」名義。のちにこれが日本人画家（イラストレーター）長岡秀星さんであることが判明する。