【Nishi Azabu Aoyagi Returns With One And Only Strawberry Daifuku】
閉店。
昨年（2014年）7月いっぱいで、ご主人の腱鞘炎のために店をクローズすることになった西麻布の和菓子店・青柳。約5か月、店を閉じていた。だが、年を明けて2015年1月9日（金）、いちご大福販売から奇跡の復活を果たした。今年のいちご大福、その初売りを入手。すぐに頬張った。
1年ぶりの感激が再び。餡子と薄い餅とおいしい栃おとめのハーモニーが広がる。
昨年はこの初売り（1月10日金曜）を売切れで逃すという憂き目にあったため、今年は実は暮れから電話をしていつから始まるかと気にかけていた。
ところが暮れに電話すると、8月からずっと閉店していて、年明けやるかどうかまだわからない、という。ご主人の腕の調子が悪く、仕事ができないので、店を閉めたという。だが、休んだせいか少しはよくなっているので、ひょっとしたら復活できるかもしれないというのだ。
僕はこのお店の前はけっこう通るのだが、よく考えると夜に通るので8月から閉店していることを知らなかった。調べてみると、7月いっぱいで閉店の案内がでていた。ツイッターを調べたらその情報がでてきたが、ソウル・ミュージシャンのことはすぐにつかめるが、青柳閉店のニュースは見逃していた。（笑）これは痛かった。
ご主人の腱鞘炎は基本的にはもう治らないという。ただその痛みが和らげば、まあ、少しは作れるかというあたりらしい。年末の時点では、できるかどうかわからないが、いちご大福のリクエストが多いので、やれればやってみる、正月明けて改めて電話ください、とのことだった。
一気に不安になった年末だったが、果たして年が明けて電話をすると、9日からいちご大福だけを始める、という。喜び勇んで予約し、この日に臨んだ。
初売り。
ということで、初売り。3時から僕は一本打ち合わせがあったので、午前中に電話。6時くらいになりそうなので、というと、「では、一番遅くできたものを取っておきます」と嬉しい気遣い。
5時半くらいに到着すると、なんといちご大福は店頭のガラスケースには跡形もない。すでにすべて売切れだ。当たり前だ。僕の分がすでに紙に包まれ、待っていた。
今日は150個も作れず、100個少々だそう。「このところいちご大福ばかり、よく売れるんです。お電話いただいたほうがよいですねえ」とお母さん。レジの横に、きれいな字で書かれた色紙があったので、尋ねると、このお母さんが書かれたものだという。
小学生の頃習字を近くの先生に習っていたが、戦争の疎開のために、それが習えなくなってしまったそうだ。終戦となりまた戻ってきて、習い続けたかったが戦後の混乱でなかなかままならなかったという。当時の高等学校を卒業した後、なんと女子の医学部に合格したという。だが、和菓子屋のおかみさんになったそうだ。
今回は4月まででなく、良質の栃おとめが入手できるまで、5月のゴールデン・ウィークくらいまでやってみたい、とのこと。「いつもみなさんからこのイチゴがおいしいと言われるんですが、渋谷・東急のれん街で毎朝買ってくるんです。みなさんにも訊かれるのでお教えしてますよ」
西麻布青柳、今年から営業日は金曜と土曜のみ。だいたい12時から6時くらいまで。色紙にある清光さんがいちご大福を作られるご主人、和子さんがおかみさんだ。これは3年前に書かれたもの。
この色紙には、こう書いてある。
「夢
二人で もう少し 和菓子作りを」
もう少しと言わず、もっともっと、ずっとずっと、お願いしたい。
しかし、週二回しか買えないとなると、今年はあと何回食することができるのだろうか。
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西麻布・青柳
東京都港区西麻布2丁目14-4
03-3400-4598
毎週・金曜・土曜の2日のみ営業。12時くらいから6時まで。
(西麻布交差点を六本木通り沿いに渋谷方向に向かい、すぐの最初の角（T字路）を右に、30メートル行った左側)
いちご大福、一個200円＋税
売切れ必至なので、電話で確認、もしくは予約がお勧めです
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13034764/
■過去記事
口の中で広がるビター・スイート・ソウル～西麻布・青柳の至福の苺大福
2014年01月13日(月)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11748503714.html
西麻布・青柳「いちご大福」4月22日最終回
2014年04月20日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11827732810.html
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