□◎△ダンス・ユニット、ナンバーズ、アポロ・シアター・アマチュア・ナイト年間大会で優勝 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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□◎△ダンス・ユニット、ナンバーズ、アポロ・シアター・アマチュア・ナイト年間大会で優勝

【Numbers No:Z; Winner Of Super Top Dog of Amateur Night at The Apollo Theater】

優勝。

日本人のロボット・ダンスを得意とするダンス・ユニット、Numbers No:Z (ナンバーズ)が2013年11月27日(水)夜(日本時間28日午前)ニューヨークのアポロ・シアターで行われた「アマチュア・ナイト・スーパー・トップ・ドッグ」で堂々優勝、賞金1万ドル(約100万円)を獲得した。日本人が年間大会で優勝したのは、同じくロボット・ダンスで全米で知られるエビケンこと蛯名健一(エビネ・ケンイチ、通称エビケン)以来。エビネは、2013年9月18日に行われた全米ネットで放送されている『アメリカズ・ガット・タレント』(シーズン8)で堂々優勝、賞金100万ドル(約1億円)を獲得している。

「アマチュア・ナイト」の仕組みはこうだ。

毎週水曜に行われるウィークリー・ショー(予選的な意味合いをもつ)で優勝、または上位入賞者は月に一度の「ショー・オフ」に出場できる。ここで優勝、上位入賞すると、3ヶ月に1度の「トップ・ドッグ」へ参加できる。ここで優勝、上位に来ると、年間チャンピオンを決める「スーパー・トップ・ドッグ」へ進み、ここで優勝すると賞金1万ドルがもらえ、さらに全米でテレビ中継されるテレビのアマチュア・ナイト番組「ショー・タイム・アット・ジ・アポロ」へ進む。

ナンバーズはこの年大会で堂々の優勝。お見事だ。ウイークリーのアマチュア・ナイトでも優勝は優勝なのだが、年一の大会「スーパー・トップ・ドッグ」での優勝は重みがまったく違う。

ナンバーズは、2013年9月25日、通常の毎週行われているアマチュア・ナイトで1位(優勝)、さらに10月2日の「ショー・オフ」で優勝、10月9日の「トップ・ドッグ」で優勝。つまり、3週連続で優勝したことになる。そして、2013年11月27日の「スーパー・トップ・ドッグ」で1位、優勝を飾った。なお、この日はニュージャージー出身のクレア・クウォンという女性シンガーも「ヤング・タレント」枠的な「スターズ・オブ・トゥモロー」賞を獲得している。

優勝発表の瞬間の映像。

https://socialcam.com/v/Z3ZGwImM?autostart=true&fs=twitter&fsk=0i6m8iMh

~~~追記~~~2013.11.30 午後5時(日本時間)

優勝したパフォーマンスの一部(本編3分の1分程度)

http://youtu.be/VtLmtF1xouQ



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追記2013.12.01 午前3時、ハーレム在住トミー富田さんのオフィースの松尾さんのブログ

日本人優勝!アポロ劇場アマチュアナイト2013年最終戦
http://tommyny.exblog.jp/20993418/

~~~追記ここまで~~~

ナンバーズの過去のパフォーマンス
http://www.amateurnight.org/videos/show?vid=2876357867001

2013年9月25日のパフォーマンス
http://youtu.be/kzO1OZo-YGk



ナンバーズは、タイムマシーンというダンス・ユニットで活躍していた桑田 源大(1993年2月生まれ)とトリックスター(Triqstar)というダンス・ユニットで活躍していた平位龍太(1988年11月生まれ)の二人が2013年に結成したダンス・ユニット。二組は、いわゆるダンス・イヴェントなどでライヴァル・グループとして顔をあわせるうちに次第に意気投合、一緒にやろうと二人でユニットを結成した。いわゆるロボット・ダンスを得意とする。

彼らのオリジナル・映像。
Numbers (No:Z) Dance Performance (Original Dubstep)
http://youtu.be/StZOmBJhs4Q



リュウタのツイッター
https://twitter.com/r1119_ryuta
ゲンダイのツイッター
https://twitter.com/gendai0207

1万ドルの小切手をもらって
https://twitter.com/gendai0207/status/406027982885904384/photo/1/large


また、アマチュア・ナイトでは、最近では日本のゴールド・コンサート優勝者12歳の盲目の女性シンガー、佐藤英里(さとう・ひらり)が2013年8月14日、「アマチュア・ナイト・ハーレム・ウィーク」で1位優勝、2週後の「ショー・オフ」に参加、2位になった。

佐藤英里(さとう・ひらり)ちゃん、アマチュア・ナイト・ウィークリーで優勝
2013年08月18日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11594257398.html

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■ 若き二人に期待して

ロボット。

ナンバーズの二人、ゲンダイとリュウタとは、先月、シックのドラマー、ラルフ・ロールを介して知り合った。ラルフはアマチュア・ナイト、アポロ・シアターのハウス・バンドのドラマーを20年近く続けており、しばらく前にリュウタとゲンダイのふたりのパフォーマンスを舞台の後ろで見ていてすごいと思ったという。ナンバーズは自分たちで編集した音源を使っていて、彼らのパフォーマンスのときは、ラルフは演奏せずに見ていただけらしい。そこで彼らが日本から来ていることを知り声をかけ、11月には日本に行くからまた会おう、と言っていた。

ナイル・ロジャーズのライヴの後、ラルフと下北沢のリトル・ソウル・カフェに行ったがそこに彼らがジョイン。いろいろな話をした。彼らがアポロでアマチュア・ナイトに挑戦していて、11月の年一大会「スーパー・トップ・ドッグ」に出るということをきいたり、彼らの動画なども見せてもらった。

本当に彼らのダンスも切れがすばらしく、もう見事としかいいようがない。彼らも含め、最近の日本人ダンサーのレヴェルは、たとえば20年くらい前から考えると、圧倒的にすごいことになっていると思う。

そのとき彼らは、「また(11月末に)ニューヨークに行かなければならないので、費用もけっこうバカにならないんですよ。だから、優勝して賞金取らないと大変なことになります。(笑) 賞金(1万ドル)取ってもチャラくらいです」と、優勝にかける必死さを語っていた。

エビケンもロボット・ダンスから全米の人気となったが、日本人ダンサー、それもロボット・ダンスで立て続けに優勝者が出ると、日本人ダンサーはみんなロボット・ダンスをするのか、と思われたりするかもしれない。(笑)だが、ロボット・ダンスのようなダンスは、とても緻密さが必要なので、そのあたりがアメリカ人よりむしろ日本人のほうが向いているのかもしれないと、最近思うようになった。

ロボット・ダンスは日本では、1970年代はエモリ・アイ氏のネッシー・ギャング・スペシャルらからずいぶん脈々と受け継がれてきているが、それが本場アメリカに行き、しかもアポロで優勝するなどというのは、本当に隔世の感がある。すばらしい。

彼らももともと「アメリカズ・ガット・タレント」に出たいという希望を持っていたのだが、あの番組はアメリカ国籍(もしくはグリーン・カード=永住権)がないと出られない、という。アポロで最初に優勝したときに、「アメリカズ・ガット・タレント」からも出演オファーがあったが、グリーン・カードがないことで、とりあえず今回は出演を見送らざるを得なかった。

そんな話をしていて、どうやったら早くグリーン・カードが取れるかという話になった。いい弁護士を雇うこと、でも高い、アメリカでどこかちゃんとした企業に就職するなど。で、僕が強烈で斬新なアイデアを思いついた。それは、二人がラルフの養子になるということだ。それをラルフに言うと、「Oh, I’ve got new sons!(新しい息子ができた)」とみんなで大笑いとなった。結構、僕はマジで「ラルフの養子になる説」はいいと思ってるんだが…。(笑)クッキー屋さんでバイトしながら、ダンスを極めるとか、ロボット・ダンスしながら、クッキー売るとかもいいんじゃないか? 踊るポリスマンがいるくらいだから、踊るクッキー・セールス・パースンがいてもおかしくない。

彼らはまだラルフのクッキーを食べていなかったので、ニューヨーク行ったら、ラルフのクッキー買って食べます、と約束していた。

下北で会った彼らはナイスな二人でとても好感を持ったので、ぜひ優勝してきてくださいと応援していたのだが、木曜日に優勝の知らせが来て、個人的にも大興奮して大喜びとなった。本当におめでとうございます。これからの大活躍を期待しています。

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