◎キース・ヘインズ・クリュー・マンスリー・ライヴ満員御礼 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎キース・ヘインズ・クリュー・マンスリー・ライヴ満員御礼

【Keith Haines & His Crew Live At Crocodile】

月例。

キーボード・ウイザード、キース・ヘインズが定期的に行なっているソウル・ショーが2013年4月12日(金)渋谷のライヴ・ハウス、クロコダイルで行なわれた。

前回よりも音がよくなってきて、お客さんもほぼ満員の入り。実にグルーヴのある音がでていて、バンドのサウンドがすごく固まっている。ファースト・セットなんか、それこそ1980年代から1990年代にかけての、超大ヒットばかりをたたみかけてプレイ。たまらず観客もみな立ち上がり、踊り始め、クロコダイルがソウル・ディスコになってしまった。

しかし、メンバーみんなよく動く。ファーストは、クロの上下に赤いシャツ、セカンドは白いシャツと衣装変えまで。

彼らはすべてカヴァーばかりやっているのだが、その選曲がよく売れているオムニバス・アルバム(コンピレーション・アルバム)のように、ベスト・ヒットばかりが選ばれているので、お客さんは休むことなく楽しめる。

ふと考えた。カヴァーしかないのにこの楽しさってなんだろう。たとえばボビー・ブラウンのライヴに行けば、ボビーのヒット曲はもちろん聴けるが、他のアーティストのヒットは聴けない。つまり一アーティストのライヴでは聴けないヒットがここではひとつのステージで聴けるのだ。なるほど、これは「ヒット曲オンパレードのオムニバス・アルバム」のライヴ・ヴァージョンだ。しかも、演奏も歌も相当しっかりしている。リアル・ミュージシャンによるライヴ音楽の醍醐味もたっぷりたっぷり。

しかしヴォーカル陣3人はよく歌い、よく踊る。お客さんをエンタテインするのが実にうまい。

今回は、前回のこのソウル・サーチン・ブログを見て初めて来たという方がたくさんいた。こういうライヴ・ショーを応援する立場としては本当に感謝だ。そして来た方がみな楽しんでいってくれたことが嬉しい。さらに次回も必ず来るというのだからダブルで嬉しい。

一番前でお二人で踊って楽しんでおられた方。話を聞くと、お友達のカナコさんに先月誘われてやってきて病み付きになって今月もいらしたそう。ふだん、ソウル・ダンスを読売カルチャー・センターに通い教わっているという。ともに60代後半とのこと。いやあ、お若い。

吉岡正晴のソウル・サーチン
(写真) 左からカナコさん、Kさん、Mさん

キースたちのライヴは病み付きさんが増殖しそうな気配だ。(笑) それにしても、3セットに分けるのはいいのだが、アンコール終了が0時って、みんな終電なくなるよ。一歩早めにスタートするか、休憩を短くするかしないと。

レイクサイドなんかやっていたので、リクエストを思いついた。ダイナスティー、シャラマー、ウィスパーズあたりのソーラー・サウンド。このバンドにはどんぴしゃだ。シークエンスを実にうまく使うので、プリンスの曲。オハイオ・プレイヤーズの曲なんかもいいと思う。Wキースがやるんだから、キース・スウエットの「アイ・ウォント・ハー」とかも聴いてみたい。以上リクエストでした。

僕から見るとキースやケイリブ、フィリップなどのライヴは、ある意味で「東京ホーム・グロウン・ソウル」(Tokyo Home Grown Soul)なので、応援していきたいと思う。キースたちのライヴは、まさにパーティー・ピープルのためのファンキー&グルーヴィー・ナイトだ。

吉岡正晴のソウル・サーチン
キースがめずらしくベースをプレイ

■次回キース・ヘインズのライヴは、6月22日(土曜)午後8時から。渋谷クロコダイル

CROCODILE  ~クロコダイル~
〒150-0001 渋谷区神宮前6-18-8 ニュー関口ビルB1
Tel: 03-3499-5205 Fax: 03-3499-5206
http://www.crocodile-live.jp/index2.html

■ 前回ライヴ評

 キース・ヘインズ&ピックフォード・ライヴ・クリュー&フレンズ~元ロジャーのアーロン・ブラック
2013年03月12日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11487608049.html

■ メンバー

Keith Haines (Keyboard, Musical Director)
Keith Williamson (Bass)
Mac Nobuka (Guitar, Vocal)
Shinny T. (Takada Shin) (Drums)

Ashton Moore (Vocal)
Anthony “AJ” Johnson (Vocal)
Winzel Bert Jr. (Vocal)

Walk-in Niki (Vocal)

■ セットリスト
[ ] denotes original artist ( )= lead vocal

show started 20:19
01. Don’t Be Cruel [Bobby Brown](Ashton, Winzel)
02. Every Little Step [Bobby Brown](Winzel)
03. Cutie Pie [Rose Royce] (AJ)
04. Forget Me Nots – A riff of Haven’t You Heard [Patrice Rushen] (Wins, Keith Haines)
05. You Are Everything [Stylistics] (AJ)
06. You Blow My Mind [Black Street] (Keith)
07. Baby Be Mine [Black Street] (Ashton)
Performance ended 21:01

Second set

Started 21:44
01. Gangsta’s Paradise [Stevie Wonder/Coolio] (Ashton, Winzel)
02. Fantastic Voyage [Lakeside] (AJ)
03. My Prerogative [Bobby Brown] – a riff of One Nation Under A Groove (Winzel, voice percussion, walk in= Jiei Sakurai)
04. This Is How We Do It [Montell Jordan] (AJ)
05. Midas Touch [Midnight Star] (AJ)
06. I Wanna Know [Joe] (Ashton)
07. You Rock My World [Michael Jackson] (Winzel)
Ended 22:37

Third set

Started 23:01
01. Candy [Cameo] (AJ/Winzel)
02. Word Up [Cameo] (AJ/Winzel)
03. Dynamite [Taio Cruz] (Winzel)
04. Please Don’t Stop [Rihanna] (Nicki)
05. What Goes Around [Justin Timberlake] (Winzel)
06. All I Do [Stevie Wonder] (Ashton)
07. Superstition [Stevie Wonder] – a riff of One Nation Under A Groove (Ashton)
Enc. Shining Star [Earth Wind & Fire] (All)
Show ended 0:00

(2013年4月12日金曜、渋谷クロコダイル、キース・ヘインズ&クリュー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Haines, Keith & Crew
2013-