【Keith R. Haines Presents Pickford Live Crew & Friends】
ライヴ。
「ソウル・サーチン:ザ・セッション」でもプリンスの回に華麗なキーボードとプログラミングを担当してくれた日本在住のもうひとりのキーボード・ウイザード、キース・ヘインズが、かつて活躍していたピックフォード・ライヴでのバンド/曲を再現しようという「ピックフォード・ライヴ・クリュー&フレンズ」を渋谷のライヴハウス「クロコダイル」で定期的に行っている。前々から行こうと思っていたのだが、やっと2013年3月8日(金)行くことができた。
ちなみにこのピックフォード・ライヴ・クリューというのは、その昔(1980年代から2000年代)六本木にあった伝説のライヴハウス「ピックフォード」で活躍していたバンドやその仲間という意味。「ピックフォード」には基本的に2-3ヶ月滞在する黒人の「ハコ・バンド」がいて、夜な夜な当時のソウル、R&Bのトップ40曲を生で演奏していた。そこにハコ・バンドとしてやってきて、日本の住み心地がよく日本に定住したブラック・ミュージシャンも多い。
アクション、ソウル、ファンキー。左からアシュトン、ウィンゼル、AJ、アーロン(元キロジャー/ザップ)
キースの緻密なプログラミングぶりは前々からよく知っていたが、これを支えるリアル・ミュージシャンによるバンド・メンバーがみなすばらしい。ドラムス、ギター、ベース、キーボードにヴォーカル4人という編成だが、バンドがとにかくファンキーでかっこいい。
ちょうどお店に到着したときキャメオの「キャンディー」「ワード・アップ」のメドレーのところで、ギターがあまり顔がわからなかったのだが、えらくファンキーだなあと感心していたら、なんとそのギターが元ロジャー/ザップのアーロン・ブラックマンだった。そりゃ、ファンキーなわけだ。(笑) アーロンはヴォーカルの一人、ウインゼルとともに現在名古屋在住で、この日はわざわざ名古屋からやってきて参加したという。元ロジャーのアーロンが名古屋にいるとは知らなかった。
ヴォーカル陣はすでに日本にすっかりなじんだアシュトン・ムーア、ウィンゼル・バート、アンソニー・ジョンソン、そして、タヒラ・ウォーカー。楽曲も1980年代から1990年代のソウル、R&Bヒットが次々と演奏され、楽しさ抜群だ。(下記セットリスト参照)
キースは「ただのカヴァー曲をやるバンドじゃなくて、ちゃんとユニフォームも着て、踊ったり、パッケージとしてエンタテインメントできるようなものにしたい」と意気込みを語る。僕は「これだけしっかりしたバンドなんだから、絶対にグループ名、それもかっこいいやつをつけるべきだ」とアドヴァイスした。「ピックフォード・なんたら」じゃなくて、キース・ヘインズ&なんとか、というびしっとした名前だ。それもワンワードか2ワードのわかりやすくキャッチーなものがいい。
こういう汗の飛び散るリアル・ミュージシャンのライヴ・バンドっていうのは、ほんと、いつ見ても気持ちいい。
次回は2013年4月12日(金)、再びクロコダイルとのこと。ちょっと古めの「オールド・スクール・ソウル」好きだったらまちがいなく楽しめる。
CROCODILE ~クロコダイル~
〒150-0001 渋谷区神宮前6-18-8 ニュー関口ビルB1
Tel: 03-3499-5205 Fax: 03-3499-5206
http://www.crocodile-live.jp/index2.html
(キースたちの音源をいずれ「ソウル・サーチン・レイディオ」でご紹介したいと思います)
■ メンバー
Keith Haines (Keyboard, Musical Director)
Keith Williamson (Bass)
Aaron Blackman (Guitar, Vocal)
Shinny T. (Takada Shin) (Drums)
Ashton Moore (Vocal)
Anthony “AJ” Johnson (Vocal)
Winzel Bert Jr. (Vocal)
Tahirih Walker (Vocal)
■ セットリスト:キース・ヘインズ&ピックフォード・ライヴ・クリュー&フレンズ~
Setlist: Keith Haines & Pick Ford Live Crew & Friends
( ) denotes original artists
First Set:
01. Don’t Be Cruel (Bobby Brown)
02. This Is How We Do It (Montel Jordan)
03. No Crime (Babyface)
04. All Around The World (Lisa Stansfield)
05. Easy Lover (Phil Collins & Phlip Bailey)
06. No Parking (On The Dance Floor) (Midnight Star)
07. Dynamite (Taio Cruz)
Second Set
01. Pastime Paradise (Gangsta’s Paradise) (Stevie Wonder, Coolio)
02. Candy (Cameo)
03. Word Up (Cameo)
04. I Wanna Know (Joe)
05. You Rock My World (Michael Jackson)
06. Forget Me Nots (Patrice Rushen)
07. Sunday Morning (Maroon 5)
Third Set
01. Intro : Shining Star (EWF)
02. Get Down On It (Kool & The Gang)
03. Every Little Step (Bobby Brown)
04. My Prerogative (Bobby Brown)
05. Midas Touch (Midnight Star)
06. Higher Ground (Stevie Wonder)
Enc. That’s The Way Of The World (EWF)
(2013年3月8日金曜、渋谷クロコダイル、キース・ヘインズ・プレゼンツ・ピックフォード・ライヴ・クリュー&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>Haines, Keith
2013-
■ ベスト・オブ・キャメオ
Cameo
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■ ボビー・ブラウン ドント・ビー・クルーエル
Don't Be Cruel
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(訂正)当初、アーロン・ブラックマンさんを「元キャメオ」としていましたが、誤りでした。正しくは「元ロジャー/ザップ」です。訂正します。