福島原発の事故は決して他人事ではありません。
珠洲原発計画は凍結になったものの,能登半島にはその中心あたりに,北陸電力唯一の原発・志賀原発(2つの炉)があります。
もしもこの原発で福島と同じようなことが起き,20㎞圏内に避難勧告が出されたとするとどうなるのか…。
グーグルの地図に同心円を描いてみました。
20㎞(黄)でも30㎞(赤)でも,私の住んでいる奥能登に避難勧告が出されることはないようです。だから安心と言えるのでしょうか?
いやいやちょっと待ってください。私たちが金沢へ行くためのすべての道路は20㎞圏内に入っています。ましてや30㎞ともなると,もう私たちは奥能登に留まるしかありません。しかも,このあともしももっと広範囲に「避難せよ」と言われても,私のような奥能登の住人は,海に逃げるか,もっと危ない地帯を通ることを覚悟して金沢の方に逃げるかしかないのです。
こんなところに原発を造っていること自体が,歴代自民党政府の「田舎切り捨て」政策のなにものでもないのですが,残念ながらその自民党を応援してきたのが,田舎の人たちなのですからねえ。
とにかく,事故のないうちに志賀原発も廃炉にしていただかないといけません。
今,志賀原発は止まっていますが,このまま止めても夏の電力が足りなくなることはないようです。必要のないものを造って,住民を危険にさらすのはもうやめましょう。ましてやプルトニュウム入りの燃料(MOX)を燃やすなんて,絶対に許せません。