今回は、管理職向けの「生産性向上マネジメント」番外編②として、「理想のマネジメントに近づくコツ(前編)」についてお話ししたいと思います。

 

部下の管理、指導がなかなかうまくいかない、効果が見られない。管理職の方は、こういった悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

でも、それを解決しないでおくと、経営陣から管理能力不足とレッテルを貼られてしまうことでしょう。

では、どうすれば、部下の管理、指導がうまくできるようになるのでしょうか。

 

★部下を管理、指導する時のちょっとしたコツ

結論から言いますと、最大の要因はコミュニケーションの取り方です。

巷には、いろんな指導法や管理法が示されていますが、それによって部下を追い詰めてしまっては、本人の仕事のモチベーションが下がり、逆効果にさえなってしまいます。

 

コミュニケーションといっても、声掛けすること自体はとても大事ですが、声掛けの方法がポイントです。

例えば、部下から完成物を見せられて、内容が不十分であったり、依頼していたものと乖離していたりすると、「なんで?もっとうまくできないの?」と叱咤してしまうことがあります。

 

そんなとき、ただ感情に任せて感想を述べるのではなく、部下が取り組んだ状況や考え方をまず聞き、それを踏まえて、何が駄目なのかを具体的に伝えることが大事です。

「なぜ出来ないの?」ではなく、「どのようにしたら出来るようになるか」という視点で伝えてみましょう。

このようなコミュニケーションを丁寧に継続していくことによって、両者の会話に共通の言葉の定義ができ、仕事のやりとりがとてもスムーズになります。

 

これは、つまり、コミュニケーションの中で、部下の業務の問題点をあぶり出していることになります。その問題点を双方で解決していくことができれば、部下の業務の効率化が進み、結果、管理職の業務や組織全体の効率化にも繋がります。

 

★理想の業務マネジメントに近づくコツ★

◎全体としてやらねばならないことを、課長自ら把握し、進捗管理できていますか?

重要な業務を遂行する時間を確保するためには、

①やめるものを決断する

②前倒しするもの・遅らせるものを決断する

③上司自らやるものを決断する

ということが重要です。日々の中でも、不要なもの(詳細な議事概要、発言メモ、念のための想定等)は、最初から「これは作らなくていい」とはっきり伝えましょう。

 

いかがでしたか?次回は、働き方改革「生産性向上マネジメント」番外編②「理想の業務マネジメントに近づくコツ(後篇)」についてご紹介したいと思います。お楽しみに。

 

コミュニケーションツール → コンケア

 

今年は、この記事が最後になります。最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。来年は、もっと、人事労務や年金など、業務に携わる皆様のためになる情報を提供していきたいと考えております。

本年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

 

今回は、管理職向けの「生産性向上マネジメント」番外編①として、「その他、理想のマネジメントたち」についてお話ししたいと思います。

 

これまで、チームをマネジメントする立場である管理職が、「理想の上司」となるために、チームの生産性向上に向けてどのようにしてマネジメントすべきかについてお話してきましたが、ここからは、これまでに挙げなかった「その他の理想のマネジメント」として、部下の「こころの声」をご紹介したいと思います。

 

部下から見た上司と、上司から見た部下では、やはり人ですので、それぞれ認識に相違があることは仕方がないことかも知れません。しかし、お互いの認識がずれたままでは、円滑な意思の疎通はできず、仕事にも支障が生じかねません。部下は、上司の指示ややり方を見て、どのように感じているのでしょうか。

 

★その他、理想のマネジメントたち★

☆部下の心の声から・・・☆

◎何でもかんでも定例で長い会議は無駄。認識合わせや重要・急ぎの情報共有には、短時間の打ち合わせが有効。・・・続きは、こちら

 

政府が今年の4月から新設した「特定技能」という在留資格により、今年は特に、これまでの中国が減少する中、ベトナムやフィリピンなどの東南アジア諸国からの外国人労働者の受入れが加速しました。

一方で、その要因の一つとなった、一昨年11月に発展途上国の技能向上の名目で始まった「技能実習」という制度ですが、実際には、人材不足に頭を抱えていた地方産業の欠かせない担い手になっていて、ここから、一部の企業による低賃金・重労働といった劣悪な労働環境や人権侵害を受けて働いている外国人労働者の存在が浮き彫りになり、労働基準法違反で事業主が逮捕されるまでに至るなど、7割以上の企業が同法違反で就労させていたという実態があります。

さらに近年では、その実習生が実習先から失踪するといった問題も発生し、その後年々増加し続け、法務省の調査によると、昨年の技能実習生の失踪者数は9,052人にまで増加しています。

 

この失踪問題を受けて、出入国在留管理庁は今年1112日に、次のような内容で、外国人技能実習生の失踪防止対策を強化する方針を表明しました。

①失踪者を出した、送出機関及び監理団体、受入先企業の新規受入れの停止

②当該 ・・・ 続きは、こちら

 

今回は、管理職向けの「生産性向上マネジメント」⑩として、「みんなのやる気をアップさせる!」についてお話ししたいと思います。

 

業務の生産性の品質の向上のためには、スキルや能力の向上もさることながら、多くは本人の「やる気」が結果を左右することがあります。

そうかといって「やる気を出して頑張れ!」とただ指示して出るのなら苦労はありません。むしろ人に言われてやらされるよりも、自分の意思で能動的に取り組んだ方が全然結果が違うなんてことはよくあることではないでしょうか。

そこで、どうすれば「みんなのやる気を引き出せるのか」について、組織をマネジメントする管理職として、部下に仕事を依頼する際の5つのポイントをご紹介します。

 

1.組織としての仕事の全体像を説明しているか

よく自分の仕事は把握しているけど、組織全体で何をやっているかは理解されていないことがあります。課員一人ひとりが横縦のつながりや仕事の経緯など、その全体像がわかっていればモチベーションとなり、良い提案が生まれるかもしれません。

 

2.作業ではなく仕事を任せているか

業務を言われたとおりにやってというのは「作業」です。もちろん作業化は効率化には欠かせませんが、そればかりでは、人のモチベーションは上がりません。内容によっては、依頼は業務のみにし、内容は本人主導で、それをどのようにして完成させるかを、考えて取り組む「仕事」を任せることも必要です。

 

3.その仕事の目的を示しているか

どんな仕事にも目的と理由があります。その目的を成し遂げる意義や、・・・続きは、こちら

 

公的年金の支給開始が70歳まで引き上げられる計画の中、現在の65歳から70歳までの収入確保のため、これまで、厚生労働省で幾度の意見が交わされてきました。そこで、1025日、同省の雇用対策基本問題部会が、次の7つの項目について、来年の通常国会への改正法案の提出に向けて、企業への努力義務として求める措置の考え方が示されました。

 

①定年廃止

70歳までの定年延長

③継続雇用制度の導入

④他の企業への再就職の実現

⑤個人とのフリーランス契約への資金提供

⑥個人の起業支援

⑦個人の社会貢献活動参加への資金提供

 

①~③については、現在の65歳までの措置を70歳まで引き上げること。④については、現在のグループ関連企業への継続雇用を、関連企業以外の企業等へ対象を拡大すること。⑤、⑥については、これらを選択した従業員に対して、企業が業務委託という形で就業させる仕組みの構築。⑦については、これを選択した従業員に対して、企業が自ら実施している社会貢献活動に参加させる仕組みの構築。

 

以上が同問題の対策案として、挙げられています。

ただし、⑤~⑦については、・・・続きは、こちら