石巻行 2011.4.8~10 その3 | Sotto Voce

Sotto Voce

草花のこと。香りのこと。栃木県日光市周辺のイベントやワークショップのこと。日々のことなど。

マイクロバスとトラックなど運搬車2台で資材を運び、

34人が片道7時間かけて現地に行き、実質二日間でできたことは


住宅1階部分の泥出し、および家具等の運び出し×4件分。



まだまだ、まだまだ、まだまだまだまだ。

津波に襲われたエリアには、泥に埋まったままの家が残っています。



ハーブ茶屋 Sotto Voce-石巻


人出はまだまだ必要で。

でもあまり一斉に現地入りしてもいけないし。


各地ボランティアセンターの方々のコントロールは大変だと思いますが、

また機会をいただけることがあれば、息長く続けていきたいと思います。


でも、個人的には、訪れた家のなかには、

実際のところふたたび住むのが難しいところも多いのではないかと思っています。


家がゆがんだり壊れたりしただけでなく、

地盤そのものが沈下したり傾いたりしていますし。

そもそも海抜が下がってしまい、

安全が保てないのではないかしらと思わされるエリアもあるからです。



実際、あの日泥をだした家屋のなかには、

その後ふたたび潅水した場所もあります。


ですが、仮設住宅ができたり、新しい居住地が決定したりするまでには

まだまだ時間がかかります。


いずれは安心できる場所で、居心地の良い家に住める日を願って。


その日までのあいだ、ほんのちょっとだけでも、二階だけでも、

家族がよりそって家族だけで暮らせる、

一時しのぎの場所作りのお手伝い。


ドシロウトがちょろっと出かけて出来ることはその程度と心得て、

地味にこつこつ。




いつか常磐線の残りを制覇して仙台へ。

そこから仙石線に乗って、石巻にお寿司を食べにくる日をめざして。


がんばります。



ハーブ茶屋 Sotto Voce-石巻ボラセン



余談ですが、到着した日は低気圧が近づいていたので、大迫力の巻雲が見えました。



ハーブ茶屋 Sotto Voce-石巻ボラセン


写真だとよくわからないのですが、

巻雲に細かくモザイクみたいな横線が入っていました。


3月からずっと、

積雲とか巻雲とか、地面に近いところにできる雲に、

この横筋が入っていることが多いのです。

以前それを「地震雲だよ」と教えてくれたひとがいました。


雲のかたち云々ではなく、

どういうふうに大気が巻いたらそんな模様になるのかわからないなぁ、という

風の理屈に合わない模様に思える雲です。


わたしにはよくわかりませんが、

地熱がへんちくりんになると、そんなふうになることがあるのでしょうか。


どなたか詳しい方いらっしゃいましたらご教示ください。



そういえば3月11日は、昼ごろから「一転にわかに描き曇り」といったようすで

突風とともに、手の届きそうな低い場所に黒雲が出現。空を覆いました。


激震のあと、雨も降らないのに雲が晴れてしまい、

あのときも、空と大地はつながっているのだろうかと思わされましたっけ。


早く日本中、世界中に。

穏やかな空が戻りますように。


(この項おわり)