■“なぜなぜ攻撃”への対処法 好奇心をかき立てるコミュニケーション
お母さんはお子さんにどう接するべきか? なかなか勉強に心を向けない子どもを、なんとかして机に向かわせようとしている人も多いのかもしれません。
松永さんは「勉強しなさい」とガミガミ言う強制的なやり方では、子どもは勉強に興味を持つどころか、かえって成績を下げたり、自主性や自立心を奪ったりしてしまうと言います。
「もともと好奇心の塊のような男の子の興味があることをシャットダウンして、勉強に向かわせるというのは、親が進んでわが子の頭を悪くしているようなものです。男の子にはできるだけ好奇心を刺激するような言い方、接し方で導いてあげてください」
何を見ても「なぜ?」と連発する子どもにうんざりすると言う話は良く聞きますが、松永さんは子どもの「なぜ?」に親がすべて答えられる必要はないと言います。「なぜ?」と聞かれたときに子どもを伸ばす答えは「調べてごらん」。松永さんは、子どもたちのなぜなぜ攻撃には答えをすぐに与えるのではなく、「調べてごらん」と答え、自分で調べる習慣づけに導くのが正しいと言います。
「もし答えがわからない場合でも、『わかんない』『知らない』はダメな答えです。お母さんにもわからないのかと、子どもの思考はそこでストップしてしまいます。この場合は、『よく知らないんだ、じゃあ一緒に調べてみようか』が正しい答えです。こうすることで、子どもたちは好奇心を刺激され、調べる能力や探究心も身につくのです」
■忙しいお母さんは置き手紙で日本語運用能力を
毎日のコミュニケーションの中でもこうした接し方が有効です。共働きの場合、そうでなくても忙しい現代のお母さんたち。なかなか子どもたちとの時間を過ごせない場合もあるでしょう。面と向かってコミュニケーションをとるのが難しい場合には「置き手紙」で会話を持つことが有効だと言います。
「子どもが帰ってきたときに机の上に置き手紙を置いておく。子どもたちはそれを読んで行動する。この置き手紙はできるだけ説明が必要なものにしてください。用件だけを伝えるのではなく、子どもたちに考えさせるような、次の行動につながるようなものがいいですね」
もちろんメールでもいいのかもしれませんが、松永さんはお母さんが自分で書いた文字で会話すること、紙を介してコミュニケーションにも子どもたちの感受性や好奇心のスイッチを押すヒントがあると言います。
「幼少期の子どもたちに必要なことはなんと言っても基本的な国語能力、日本語でコミュニケートする力です。「なぜ?」に対する会話、こうした間接的な会話を通じて日本語の運用能力を身につけ、自分の意図や考えを深く伝えられるようになっていくのです」
親子のコミュニケーション、しかも好奇心を刺激するコミュニケーションは子どもの自立を促す大切なアプローチなのです。