「男の子はどうしたってチョロチョロ動くものです。集中力がない、落ち着きがないと心配するお母さんもいますが、それを心配するよりも、男の子の特性に目を向けて育ててあげることが大切です」
さまざまな学習メソッドを開発し、多くの子どもたちを指導してきた“伝説の家庭教師”教育環境設定コンサルタントの松永暢史さんは、男の子の特性を“〇〇〇力”という独特な言葉で表現します。男の子が生まれながらに持っている余計なことをする力、とんでもないことを思いつく力が、自主性や自立性、創造性、知性、行動力の源泉となると言います。(取材・文/大塚一樹)
■男の子の“〇〇〇力”を育てる!
「下手をすると『そんなことしていないで勉強しなさい』と、勉強部屋に押し込められてしまう可能性のある“〇〇〇力”ですが、男の子には特にこうした“遊び”の時間が必要です」
松永さんは長年現場でさまざまな子ども、親子に接してきた経験から世のお母さんたちに「男の子は遊ばせて育てる!〇〇〇力を無視しない教育を!」と呼びかけます。
伸びる、伸ばす育て方は当然押しつけであってはいけません。では、男の子はどんなタイミング、どんなときに成長するのでしょう?
「男の子は好きなことは放っておいてもがんばります。好きになる、がんばりたくなるスイッチを押すタイミングがあるとすれば、成果を褒められたときでしょうね」
松永さんによれば、男の子は「上手だね」「良くできた」と評価される、成果を認めてもらえることで成長していくそうです。〇〇〇力のような、一見すると注意したくなってしまうような行動を無視したり、やめさせたりするのではなく、そこで得られた成果を評価してあげることで、自ら行動する喜びや、自主的にものを考える楽しさに気づくのです。
「最近は親子関係、特に母親と男の子の関係が学習面だけでなく生活面、さらに人格形成にまで悪影響を及ぼしています。過保護どころじゃなく、『母子一体化』なんて言われるほどで、もうこれは行き着くところまで行き着いた感がありますが、お母さんの方から考え方をスパッと変えて、お子さんへの接し方を改めるだけで、だいぶ変わってくるものがあるはずです」
(松永暢史氏)