旅する筋肉会社員ソラです。
3泊4日で早月尾根と剣山荘を往復する、剱岳 山行記⑤です。
5時起床。久々に5時まで寝ました。山に入って4日目の朝です。
すでに早月のテン場に残っていたのは、私だけでした。
昨夜は冷え込み小雨も降ったので、テントのフライには水滴。
↑北アのエアレスキューで伝説となった、東邦航空の吹き流し
行動食の残りを朝食がわりに食べている間にも、小屋泊の方々が下山して
いく話し声が聞こえます。
6時頃に劔岳を超えて陽ざしがテン場にふりそそぎます。
フライを乾かすために、朝陽を待っていて、正解。
そして、撤収。エアライズ1は、設営も撤収もラクです。
7時、山小屋スタッフに見送られて馬場島まで下山を開始。
この日もピーカン。テン泊装備を背負い、足場の悪い下りは神経を使います。
↑早月尾根のいちご
今はアドレナリンで麻痺していますが、疲労は蓄積されているはずです。
面倒がらずに後ろ向きになったり、かがんだりして、ゆっくりと下山します。
そういえば昨日、尾根のガレ場にお札が置いてあったなぁ・・・。
そして11時。
4時間かかって、3日前にとりついた早月尾根登山口に戻ってきました。
慰霊碑に手を合わせます。
この方々は、家に戻りたかっただろうと思います。
下山の安堵と同時に、切なくなりました。
このあと、温泉施設『アルプスの湯』で汗を流し、上市駅に移動。
憧れの富山地方鉄道に乗車♪
車窓を楽しみ、富山駅で夕食を仕入れて、車で富山市内のホテルに戻りました。
部屋から劔岳が一望でき、夕暮れまでずっと眺めていました。
◇◆◇◆◇◆◇◆
さてさて、今回、どうして室堂から登らずに、早月からにしたのか?
その理由は、「また声が聞こえたら困るから」です。
あの山には、雪のない季節に、もういちど訪れたいとは思っています。
↑劔Tシャツ早月尾根Ver.
おしまい