【対面初開催】脳卒中当事者会おきなわ | 脳卒中当事者のカラダとココロのケア、社会とのツナガリを

脳卒中当事者のカラダとココロのケア、社会とのツナガリを

沖縄初のピアカウンセリングを用いた脳卒中当事者会を主催しています。
同じ境遇の者同士で話を聴き合い、自分の意志で変化・成長する場です。
心のバリアフリーステッカープロジェクトでは、外出を躊躇う方々の社会参加のきっかけづくりをしています。

ご訪問ありがとうございます虹

 

沖縄の理学療法士

島袋みちるです

 

私は沖縄で

脳卒中当事者会(患者会)

を主催しています

 

また

心のバリアフリーステッカー

を広める活動をしています。

 

今回は

脳卒中当事者会おきなわハイビスカス

初のリアル開催!!のご報告です。


前回のブログでご報告しました

当事者参加型授業の後

ご協力いただいた当事者の皆様と

初の対面脳卒中当事者会を開催しました!

 

移動のご負担を考慮し

教室をそのままお貸しいただいた

沖縄統合医療学院の先生方に

改めて感謝申し上げますお願い

 

車社会の沖縄では

対面開催するのに

会場までご足労おかけすることが課題で

また県内各地からいらっしゃるため

開催地域の検討やバリアの少ない場所の選定

が課題となっております。

 

今回は

運転可能な方が

数名の参加者を送迎してくださる

とのことでお集まりいただけました。

送迎ありがとうございますお願いキラキラ



授業後ということもあって

関連する話題で盛り上がったりして

いつもの当事者会とは一味違いつつ

とても有意義な時間となりました。


  1. 当事者参加型授業を踏まえて教育現場や医療現場に求めること
  2. 発症直後~入院中~退院直前~退院後それぞれの時期に感じたこと
  3. 退院前の心境と療法士に求めること
  4. 療法士は当事者にとって唯一の味方であり、頼みの綱であること
  5. 今年の抱負

などを話し合いました。

 

療法士、学生、教員

全員に聴いてほしいと思うような

本当に貴重な内容だったので

こちらでも紹介させていただきます。

 

<授業について>

  • 当事者としてはリハビリテーション業界の未来に貢献できるなら喜んで協力したい。
  • 実際に学生と交流してみると、緊張してたり慣れていない感じでこっちまで緊張した。
  • 実習以外で患者と触れ合う手段がないと知って、参加型授業の必要性を肌で感じた。
  • 当事者としては臨床に出る前にある程度の資質を身につけておいてほしいと思うから、もっと我々と交流する機会を持ってほしい。

<それぞれの時期に感じたこと>

  • 入院中はストレス、回復への不安や期待、退院後の生活への心配などいろんな感情が入り乱れている
  • 家に早く帰りたいと思う気持ちと回復のために今頑張らなきゃというい気持ちが代わる代わる襲ってきた
  • リハをするのも初めてだから、させられている違和感があってもこんなものなのかなと思って言えなかった
  • 転んだら大変、一人で動くなと言われ、安全対策に縛られて苦しかった
  • 退院直前に医師に「あなたは車いすベースの生活になります」と宣告され、「いやいやまだ帰るのは不安です」と訴えたが「とりあえず車いすに慣れてください」と言われてとてもショックだった
  • 歩いて帰れる状態じゃなかったけど、最後のリハで急に療法士に「転んだ時のために床から起き上がる練習しましょう」と言われて「え?自分転ぶの?」と退院後の生活が余計に怖くなった
  • 退院直後が一番地獄だった。相談できる人も誰もいないし不安な気持ちを訴える先もない。当時はこういう場(当事者会)もなくて同じ境遇の仲間もいなくて本当に孤独だった。経済的にも不安。リハの情報・手段がない。
  • 病院は聖域、一歩出れば地獄。病院がいかに障がい者に優しい環境か、自宅や社会がどれだけバリアフルかを退院後突然突きつけられる。入院中からバリアフルな環境に慣れていたかった。

 

<療法士が頼みの綱>

  • 発症直後は混乱しているので体のことや入院生活のことなど一つ一つがどうしたらいいかわからない。家族も驚いているし全てのことを一挙に背負っているのでこれ以上負担かけられない。だからこそ対応に慣れている医療従事者だけが唯一の頼り。
  • 特に療法士は一番長く一緒に過ごすので一番の味方、頼みの綱だと思っている。それだけあなたたちのことを頼りにしているんだよ。

 

<退院前の心境と療法士に求めること>

  • みんな情緒不安定になったり熱出したり不眠になったりする
  • 夜泣いている患者さんに声かけるとみんな口をそろえて「こんな体で退院するのは不安」と言っていた
  • 一つ一つの不安への対策を一緒に考えてほしい
  • 療法士は入院中のことはよく理解しているけど、退院後に実際どんなことに困っているかを知らない
  • 知っていれば、退院までに対応を共有できて不安が少しでも減ると思う
  • 療法士は、退院後に必要な情報(経済的・サービス・社会資源)は相談員が提供すると思っているかもしれないけど、相談員は忙しくてじっくり話を聴けないので、毎日かかわる療法士が情報を持っていてくれたり、つないでくれたら本当に助かる      など

 

どれも考えさせられる

そして心に沁みる内容でした。

本当にありがとうございますおねがいお願い

 

私自身の臨床に活かすとともに

現場でもシェアさせていただきます。

 

授業後休憩をはさんだものの

皆さん長時間にわたって

本当にお疲れ様でございました。

 

オンライン当事者会ハイビスカス

交流している方同士は

「初対面って感じがしないね~ひらめき

と交わし

「でも対面はやっぱりいいね音符

との声も聞かれました。

 

対面開催の希望も多いので

また環境が整いましたら

是非開催したいと思いますおねがい

 

最後までお読みいただき

ありがとうございましたハート