加減算のはじき方を習得するのに、どのくらいの練習が必要だと思いますか?
ここでいう「加減算のはじき方を習得」とは、
- 足し算、引き算のはじき方は全部わかる。※a
- そろばんをはじくスピードは6級くらい。※b
というレベルに到達することを指しています。
※a マイナスになる計算は除きます。
※b 単位時間に処理する数字の量で比較した場合です。
当教室では2013年の開校以来、全メンバーの受講数と上達状況のデータを取ってきています。(こちら)
まだまだ大したデータ数ではありませんが、その全データを分析し、現時点での結論を導き出しました。
「加減算のはじき方の習得」に必要な練習は、45分×25回です!
25回ですので、毎日練習すれば1ヶ月かかりません。
当然ですが、上達スピードに個人差はあります。
25回は、「小学3年生が4つの前提条件を満たした上で練習に取り組んだ場合に、半数以上はクリアできるだろう」という数字です。
低学年や幼児だと40-60回くらい、高学年以上だと10-20回くらいになると思います。
過去記事:「頭で覚える」フェーズで必要となる力
過去記事:子供だから暗算ができる?いえ、それは違います!
【前提1】集中して練習する
ダラダラ練習していては何回やっても習得できません。
45分間、集中して練習して1回と数えます。
集中が続かない場合は15分×3=45分で1回など、集中できる短い時間に分けて練習しましょう。
参考記事:頑張ると疲れます
【前提2】調子を維持したまま次の練習に進む
必ずしも毎日練習する必要はありません。
ですが、練習間隔が空いて前回覚えたことを忘れたり、調子を落としてしまった場合は、それを取り戻すための練習を追加で行う必要が出ます。
参考記事:受講間隔が空いてしまう場合の対策は
【前提3】間違い直しにしっかり取り組む
間違いを放置すると、間違えたやり方を練習したことになり、その分はむしろ下手になります。
間違い直しは必ず行いましょう。
その際、次にその問題を解いたときに必ず正解できる自信が付くまで、繰り返し練習しましょう。
参考記事:同じ問題で二度と間違えないために
【前提4】どうしても分からないときは分かるところを練習する
どうしても分からない問題が出てきたときは、ひとまず飛ばして次の問題を練習しましょう。
分からない問題が続くときは、分かる問題に戻って、よりすばやく正解できるように練習しましょう。
それができてから、分からなかった問題に再挑戦しましょう。
分からない問題でただ悩み続けている時間は、練習時間にはカウントしません。
上記の前提で練習に取り組むのであれば、「加減算のはじき方の習得」は25回で行けるはず!
各回に何を練習するかは、今後紹介していきたいと思います。(たぶん)