ゲーム感想『パルチザン1941(2020)』 | 15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?

15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?

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15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?
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ここから移転してきました。

  • 第二次世界大戦のロシアで、ゾーリン隊長が率いるパルチザン隊とナチスの戦いをテーマとする、コマンドスライクのRTS。
  • Mimimi Gamesのシャドウタクティクスとデスペラードス3があまりにも面白かったので、他に似たゲームないかなと思って結構前から目をつけていたゲーム。ただ、これら2作に比べるとあまり評判が芳しくなくて手を出していなかった。とは言えコマンドスライクのRTSってそんなにたくさんあるわけじゃないのと、去年同じくMimimiGamesが発売したシャドウガンビットより先にこちらを消化しておきたかったというのもあったのでやってみることにした。
    • MimimiGamesはシャドウガンビットを最後に解散してしまったらしく、ますますコマンドスライクが遊びづらくなるというのもあった。
  • プレイ時間は約30時間。ストーリー本編を難易度ノーマルで一通りクリアした。サブシナリオが複数収録されている「出撃モード」をやるかどうかは不明。

よかったところ

  • 他のコマンドスライク同様、ちまちまと敵の数を減らしていくのは楽しい。
  • そしてMinimiGamesのゲームとは異なり、このゲームは正面から敵と戦うという選択肢が存在している。
    • 遮蔽物に身を隠して有利な状況から圧倒的多数の敵を一斉に倒していく爽快感がたまらない。
    • 手榴弾や地雷も楽しい。音を立てるということにそこまで敏感にならなくてもいいゲームシステムだ。

気になったところ

  • 操作性が悪い。クリックでの操作が総じて難しい。
    • 死体を運びたいのに仲間を直接クリックしてしまって操作がめちゃくちゃになってしまいそのうちに見つかってやり直しということが多かった。仲間の切り替えなんて数字キーでやるからクリックで選べなくてもいいのに。
    • サネクの変装が物陰に隠れただけでとけるのも相まって、誤って物陰をクリックしてしまって見つかって袋叩きというケースも多かった。
  • 敵の反応が良すぎて理不尽に感じる。複数のキャラを同時に操作して一斉にステルスで倒せたら気持ちいいんだけど、コンマ数秒ずれるだけで失敗してしまい、しかも即座に遠くにいる他の敵まで戦闘態勢に入ってやり直しを余儀なくされる。
  • 事故死させてもパルチザンの存在を気取られて警戒態勢に入られてしまうのは理不尽に思う。
  • 兵士のそばに死体があると、ロードするたびにその兵士が警戒態勢に入るのが鬱陶しい。明らかなバグ挙動なのでなおさら。
  • スキルには使用回数の制限があるけどその使用回数が具体的に表示されない。
  • サネクの変装について。便利なスキルではあるんだけど、移動速度が遅すぎてただイライラするのと、変装中はセーブができないのが不便。
  • 総じて理不尽なリトライを強いられることが多いのに、ハードモードはノーコンティニューでやらないといけないというのが苦行を極めていると思った。ハードモードだからやらなくてもいいんだけどさ。

まとめ

  • こまごまとした不満点があまりにも多く、MimimiGamesのゲームがいかにちゃんと作ってあったのかよくわかった。ただその一方で、このジャンル自体の魅力に加えて本作独自の面白さもあって、時間を忘れて没頭してしまうほどはまってしまったのも事実だ。優等生的なゲームもいいけど、欠点が多くても自分に合ったゲームはそれ以上に楽しいんだな。