映画感想『ある過去の行方(2013)』 | 15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?

15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?

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  • 離婚調停のために妻マリーの元を訪れたアーマド、マリーと結婚を予定しているサミール、マリーとサミールの結婚に反対するマリーの娘リュシーといった複数人の人物の家族関係を描く、イラン出身のアスガー・ファルハディがフランスで撮影した2013年の映画。
  • 人間関係などが複雑で、ついていくのがちょっと大変だったけど、メモを取りながらなんとか。特にセリーヌのメールアドレスの話は翻訳が十分でなかったからなのかわかりにくかった。リュシーのメールを転送させることで転送した人のメールアドレスがわかるってことね。
  • 離婚と再婚を繰り返しヒステリーを何かと起こすマリーや、自殺未遂の末に植物状態になった妻を捨てて再婚しようとするサミールなど、なんかろくでなしばっかり出てくるような話のようで、最終的にはそんなに大きな悪人ではなかったというところに着地した。アーマドがマリーと別れた本当の理由とかは明らかにならないなど謎がすべて解決するわけでもなく、なんとなくふわっとした感じの映画だった。
  • リュシーにセリーヌのメールアドレスを伝えたというだけで首になってしまったナイマ(不法労働者の女性)はちょっとかわいそう。妻が植物人間になった遠因なんだから店に置いていられないというサミールの気持ちはもちろんわかるけど。
  • マリーを演じたベレニス・ベジョは、さっき見た映画『アーティスト』のヒロインを演じていた人だけど、見ているとき全く気付かなかったな。どちらも全く意識しないで適当に昔まとめた視聴リストから拾ってきて選んだ映画だけど、なんか面白い偶然だ。