ゲーム感想『空と海が、ふれあう彼方(2018)』 | 15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?
- 小笠原諸島を舞台とする、スクーバダイビングをテーマとしたロープライスの恋愛ノベルゲーム。
- PULLTOP初の全年齢対象ゲームらしい。といっても同ブランドのゲームはずーっと前に「お願いお星さま」をやったことがあるだけでこれと言って思い入れがあるわけではない。ただ全年齢対象のPC用恋愛ノベルというだけでなんか気になってしまう。
- 設定的にはどちらかというと続編の「あの日の旅人、ふれあう未来」の方が、主人公の元カノがメインヒロインという点でちょっと興味あったけど、まあ1作目からやっていこうかなって。
- プレイ時間は多分10時間以下で、最後までやった。
- ボリュームが控えめでさっとクリアできるのはいいんだけど、それにしても展開が雑過ぎないか?とは思ってしまった。夏祭りで個別ルートに入った瞬間にいきなり洋輝がヒロインのことを好きってことになってたけど、共通ルートでは誰かに気のあるような描写は当然ながらないので、えぇ~ってなった。エミリィ編で、エミリィに嫉妬している風だったちさがエミリィのルートに入った途端応援し始めるのとか違和感しかなかった。
- エミリィ編、父親との血のつながりはないが、彼女が気に入っている自分の名前を付けてくれたのも父であったことがわかって和解という展開は素直にいいなって思った。
- ちさ編、僕がこういう元気な幼馴染のヒロインが好きなのでかわいくてよかったんだけどそれだけじゃなくて、、終盤で「小笠原諸島が好きじゃない」と告白する展開がちょっとびっくりだった。Q太郎と泳いでいるシーンなど、楽しそうな姿が目立ったけど、内心はそんな風に思っていたのかって。僕自身が仕事の都合で観光地として有名なところに住んでいて、観光地は旅行で来る場所であって住む場所じゃないなと常々思っているので共感してしまった。
- スクーバダイビングがメインテーマ。インストラクター付きの体験ダイビングは何年か前に一度やったことがある。やっているときは下手なりに(姿勢を維持できずすぐひっくり返ってしまう)楽しかったんだけど、今思うと怖い。よくやったよなって思う。タンクが壊れたりしたらどうするの?みたいな。
- 小笠原諸島やスクーバなど、実在の小ネタがたくさんあったのが面白かった。
- 特別つまらないとは言わないけど、なんか総じて普通な感じ。もう少し丁寧に描写がされていたらよりよかったかもしれないし、逆にくどくて飽きてしまったかもしれない。