映画感想『少年は残酷な弓を射る(2011)』 | 15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?

15人の転校生と同時にぶつかる事はできるのか?

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ここから移転してきました。

  • 望まない妊娠でキャリアをリタイアした主人公エヴァの視点から、その息子ケヴィンが18歳になるまでの過程を描いた映画。
  • 「毒親に育てられた息子が復讐をする話」だと思って見ていたし、実際そういう印象を抱いたので、ラストのエヴァの抱擁とそれを受け入れるケヴィンの姿に唐突な違和感を覚えてしまったんだけど、他の人の感想を見てみるとなんか復讐とかそういう話じゃなさそうだった。
    • フランクリンやセリアまで手にかけたのも、すべてエヴァに対する当てつけだと思って見てた。
  • 他の人の考察によれば、ケヴィンは最初から最後までエヴァの愛がほしかっただけで、一見仲がよさそうに見えるフランクリンの上っ面な態度は見抜いている(からフランクリンに引き取られることが決まって事件を起こした)とか、エヴァの愛を奪っていくセリアのことは終始敵扱いだったってことらしい。いや、それが絶対正しいかどうかは知らないけど、そうだとすればラストの抱擁も納得がいく。
    • フランクリンのこと普通にまともな親だと思って見ていたなあ。でも死ね死ね言いながらゲームやってるケヴィンに何も言わないで一緒に遊んでるだけだったりするのは確かにおかしい。親じゃなくて友達だよなこれじゃ。
  • 初見では理解が難しいというか、勘違いしてしまうストーリーだけど、それでいて2時間弱飽きることなく楽しめてしまった。考察読むのも楽しくて、一粒で二度おいしい映画だった。