- 学校にも家にも居場所がない主人公アントワーヌが、非行の果てに少年鑑別所に入れられてしまうという話。
- 母親のアントワーヌに対する態度の冷たさが印象的。親だって無償の愛ってわけにはいかないと思うし、家出したアントワーヌを抱きかかえるなど愛がないわけじゃないのはわかるので多少同情的に見ていたけど、大学には行かなきゃ、みたいな自分の価値観を押し付ける姿勢はやはりアントワーヌからしたら冷たく響くだろう。すれ違いが続いた結果が鑑別所のあまりにも冷酷なアントワーヌへの発言。20年くらいしてアントワーヌがまともになったらまた仲直りできるのだろうか。
- ボヤ騒ぎを起こしたあと映画に行くシーンで、一時的に家族みんなが笑顔になるのが逆に悲しい。