戻らないと決めた後も

不安がなくなったわけではなかった。




気持ちが揺れ動く日もあった。




少しずつ

色んなことが見えてくる中で




彼のことも

自分のことも

過去のことも




整理していく時間が続いていた。




彼も苦しかった。

私も苦しかった。



お互いを取り巻く環境も



上手く愛し合えなかった切なさも



そういうものに触れては

何度も何度も泣いた。




でも不思議と



戻りたいと思って

苦しくなることは無かった。





色んなことが

分かってくるほどに



あの関係には

戻れないことも



分かってきたから。





不安が

消えたわけではない。




怖さも

残っていた。





それでも私は



あの関係に

戻ろうとは思わなかった。






ゆっくりと

丁寧に




戻らないままの

時間を過ごしていた。




“自分を置いていかないままで。”