一緒にいる時間は

変わらず穏やかだった。






でも

少しずつ

噛み合わない瞬間が

増えていった。







将来の話をすると

言葉は返ってくるけれど

はっきりとした形にはならなかった。






大事なことほど

後回しになっていった。









私は

今はタイミングじゃないだけだと

思おうとしていた。







上手くやっていけると

どこかで信じていた。








でも

同じ場所にいるようで



見ている方向が

少し違っていた。









私は

一緒に進んでいきたいと思っていた。






彼は

“今”のままで

十分だと思っているように見えた。







どちらが悪いわけでもない。









ただ

大切にしているものの

優先順位が

少しずつずれていた。










私は

その違和感に気付きながらも

見ないふりをしていた。










やっと見つけた居場所を

失いたくなかったから。