キッチンリフォーム~クレーム/食器洗い乾燥機の扉の塗装が剥げてしまいました。 | リフォームを成功させるポイント from杉並区

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西荻窪の池しんです

一昨年の暮れにキッチンのリフォームをさせて頂いたお客さまから、「食洗機の扉の塗装が何故か剥げてしまったのですが」という問い合わせがありました。

なにかの間違いではと思いつつお客さま宅を訪問しました。
まさしくご指摘の通り食洗機の扉の塗装が数ヶ所剥げていました。
扉は桜のウレタン塗装です。
私も30年近くの経験上なかったことなので、不思議でしたが間違いなく剥げてます。

 

 この食洗機は輸入品で、扉を開けると内部(扉の上)に操作パネルが隠れているタイプです。

取手の左下の部分が左のような状態です。











 食洗機の下の方もこのような状態でした。







 
この写真は竣工時のものですが、これだけ扉があって剥げているのは、食洗機の扉だけなので余計不思議です。

見たときは一瞬、漂白剤でも掛かってしまったのかなとも思いましたが 、漂白剤の飛び散り方にしては不自然なので、後日家具の塗装業者の方に見てもらいました。

塗装屋さん曰く、これは外的原因ではなく内部から染み出てきた水分によるもので、サイディングという塗装下地から剥げているとのことでした。

しかし食洗機の扉を外して裏面を見ても、水が流れた形跡はありませんでした。

今度は食洗機のメーカーに来てもらい、温度カウンターで食洗機が扉と接する部分の温度を測ってもらいました。
メーカーのデータによるとMAX42度にしかならないとのことで温度を計測しましたが、3度前後の誤差が生じる可能性があるという温度カウンターは、食洗機庫内の温度が一番上がる工程のとき55度になったのです。
仮に誤差3度を足すと58度で、メーカーのデータMAX値より16度も高いです。

木材は水分を含んでいます。
外に置いてある木材の色が褪せるのは、内部の水分による影響がかなり高いとされています。

今後天然木の塗装扉を食洗機に使用する場合は、裏面を断熱処理されることをお勧めします。
結局メーカー側は、このぐらいの温度は仕方がないとのことで、私の方で扉は直しました。
方法は、裏面を上下左右3cmほど枠を残す形で10mm掘り込んで、断熱材を入れて化粧ベニアでフタをしました。

 
これが補修後の写真です。

メーカーはPL法(製造物責任法)により、製造物に責任を持つという法律がありますが、気持ちよくお客さまに使い続けてもらえるように対処するのは、最終的に販売会社なのです!
責任のなすり合いを見るのは、お客さまにとっては大変嫌なものですから・・・。