マンションのリフォーム工事の大半が、床の下地組み工事が関係してきます。
以前は、大引と根太という木材で下地を組んでいましたが、現在は置床、またはフリーフロアと言いまして、防振ゴムの付いたアジャスターで下地を造るのが一般的です。
■置床(フリーフロア)
このように下に防振ゴムが付いているアジャスターを既定のピッチでスラブに置いていきます。
アジャスタートップの木部の中央に穴が開いていますが、これは+ドライバーで高さをアジャストするためのもので、この部分をドライバーで回すことで高さの調整が簡単に出来ます。
水平を出すには大変便利です。
こんな感じで完成していきます。
アジャスターの脚の防振ゴムに遮音性能がありますので、フローリング自体に遮音性能があるものでなく、直貼用のフローリングを使用できます。
遮音性能があるフローリングは体重が掛かると沈みますので、ジュータンの上を歩いているみたいで違和感があるという方にはいい工法だと思います。
断面はこのように、スラブ(コンクリートの基礎床)との間に隙間ができます。
■置床(フリーフロア)のメリット
①床スラブとの隙間に排水管や給水・給湯管、ガス管、電気配線などを通すこと ができます。
■置床(フリーフロア)のデメリット
①床スラブにフローリングを直貼するのと比較すると、費用も工事時間も掛かります。
②床の位置が上がるため、天井の高さが低くなります。
多少のデメリットがあっても、設備配管や電気配線の融通が効くため、リフォーム工事のプランが広がりますし、足も疲れにくいので置床をお勧めします。