西荻窪の池しんです
(前回の続き)
「MCファイン」に代表される表面含浸工についてご説明させていただきます。
前回有機材は、どんなに優れたものでも必ず経年劣化することを書きました。
表面被覆工は必ず下地となるバインダー(接着剤)を塗ってから、その上に撥水効果のあるもを付着させます。
撥水効果がある材料は、それ自体ではコンクリートに付着してられないからです。
そのバインダー(接着剤)が有機材のため、経年劣化してコンクリートから撥水効果がある材料がはがれてきてしまうというわけです。
それでは、表面含浸工はどのようなものかと言いますと、「MCファイン」はなんの仲介するバインダーは必要なく、コンクリートやモルタルの表面に塗布するだけ、ただ塗るだけです。
コンクリートやモルタル表面に塗布されたMCファインは、コンクリートの中にどんどん含浸していき、表層から3~5mmぐらい内部に入ったぐらいまでコンクリートそのものを改質してしまいます。
「MCファイン」の正式名称は、「コンクリート遮水・劣化防止改質材 MCファイン」といいます。
「MCファイン」は無色透明なので、コンクリートやモルタルの仕上げがそのまま表現されます。
ですから、打放しコンクリート住宅の特徴でもあるコンクリートの素敵なテクスチャーを壊すことがありません。
それでは、なぜ「MCファイン」はコンクリート表面に塗布するだけなのに遮水効果があるのか?
コンクリートを始め地上にあるものの大半はプラスイオンが強い性質を持ってます。
滝や川などの付近はマイナスイオンでいっぱいということをよく聞きませんか?
すなわち水はマイナスイオンが強い物質だからです。
「MCファイン」を塗布されたコンクリートは2~3日で表層の部分をマイナスが強いコンクリートに改質します。
従いまして、雨はマイナスでコンクリートもマイナスだと、マイナスとマイナスで互いにはじき返します。
そうです、磁石の原理です。
またまた長くなりましたので、続きとさせていただきます。