ああ つまり
逃げ隠れしながら
逃げ隠れしないで
堂々と自分を見せる
… などという
よくわからなくて
実に面倒なことを
実行しているわけなのだね
きみは
わたしからすると
それはあらゆる角度から見て
非常に非効率で
余計なエネルギーを消耗するだけの
無駄なことのように思えるのだが
きみにとっては
それはとても重要なことなのだろう
『 それがとても重要である 』
というところに
きみにとって
とても大切な考えるべき物事が
隠れていると思うのだけれどね
そうしてきみは
もうそれに気づいていて
もうすぐそれを自らの手で
壊すつもりでいることも
わかっている
そうしたい と欲する自分に
とうに気づいているんだ
きみが恐れているのは
たったひとつ
とても大切だと思っていて
しかし
その価値すらとても危うい …
そのたったひとつ
それが大切だったのは
もうずっと以前のきみなのに
ああ
本当にきみときたら
まったく往生際が悪い
それが 必ず来る『 いつか 』なら
『 今 』だって
少しも構わないじゃないか ?
むしろ早くそうなりたくて
きみの足は落ち着かない
見てごらん
きみのその足は
きみより先に
もう別の場所に立っている
きみは既にそこにはいない
知ってるだろう
いてもたってもいられないくらいに
きみのからだは
風を感じているのだから
怖いだけだ
切り捨てるその瞬間を
痛いかもしれない と
想像して怯える子どものように
そのくせ
本当は今にも駆け出したくて
たまらないのだろう ?
怖がることを知らない
柔らかで自由な子どものように
風に
゚・*:.。..。.:*・゚゚ 忘れてないよ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・