彩菊あやかし算法術 | soralibro

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通勤時の読書の備忘録です。

青柳碧人「彩菊あやかし算法術」

青柳蒼人さんの「浜村渚の計算ノート」が大好きです。
数学弱いくせにはまっています。
 
こちらは江戸時代の和算のお話。
算法好きで寺小屋で師範を務めるほどの下級武士の娘 彩菊が
なぜか算法を使って化け物退治をしていくという不思議な筋立ての短編集です。
 
和算のため、数学の数式や公式が使えず、文章で説明するので
まどろっこしくて、読みながら考えなければいけませんが、
頭の体操になりました。
 
4編目で、足し算を使って人を惑わす妖怪がでてきます。
3桁の足し算を繰り返すのですが、村人は暗算で計算して、結果妖怪に
心を奪われてしまいます。
話のなかで次には4桁の足し算もでてきて、私は暗算はギブアップ。
江戸時代の村人はみんな暗算できたの??
 
そんなことも思いながら、でもサクッと楽しく読める本でした。