もうひとつ、わたしが繰り返したパターンは、
わたしの恋には、必ずといっていいほど「邪魔ものがいた」というものだ。
Oくんとの恋のとき三角関係だったAちゃんのような人物だ。
一番強烈だったのは、社会人になってからおつきあいしたTくんの元カノだった。
その元カノは、Tくんから別れを告げられたあとで心を病み、自殺未遂を繰り返していた。
わたしがTくんに好きだと気持ちを打ち明けたとき、
Tくんから、そういう元カノがいるから恋人にはなれないと告げられた。
わたしはショックではあったが、
好きになった気持ちは止められるものでもなく、
「つきあえなくたっていいの。
ただ、好きなだけだから。」
と強がった。
(今ふりかえると、健気だわ。笑)
その後も友人としてTくんと関わっていたが、
あるときTくんの心が動き、恋人になった。
わたしは晴れてTくんの彼女になれたが、
いつも心には元カノの存在が引っかかっていた。
(これもOくんのときとそっくり)
元カノは、Tくんの出身地である岩手にいたけれど、そこは岩手といっても宮城とのほぼ県境のところで、なにかと仙台にやってきているようだった。
忘れられないエピソードがある。
Tくんとのデートのあと、Tくんが住んでいたマンションに戻ると、玄関のドアハンドルにミッフィーのぬいぐるみが挟まっていた。
そのぬいぐるみを見るなり、
Tくんは「あいつだ、、、」と言った。
元カノは、Tくんが住むマンションを訪れ、自分がきた目印を置いていったのだった。
こんなかんじで、
わたしの恋には「邪魔もの」が登場することが多かった。
「これさえなければ、もっとしあわせなのに」
そんな風に思わせる存在。
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