『自由』になるために努力してきたはずだったのに、『不自由』に陥っている自分に気づき、愕然としたわたし。
自分がこれまで一体なんのためにがんばってきたのかわからなくなってしまった。

自分の目の前には、一本のレールしかないように思えてしまった。


そしてそのときわたしは、「このレールを走りたくない」と強く思った。
「このレールは、わたしが走りたいレールではない」と。


そのレールを進むことは「親の期待」であり「学校の期待」ではあるかもしれないけど、

そこに「自分」というワードがいないとわたしは感じた。

「自分」が取り残されていることに、ものすごく拒否感を感じた。

 

そして、その拒否感は、今思えば何の罪もない(笑)「地元の国立大学」に対する拒否感へとすり替わった。
わたしは、どうしても、その「地元の国立大学」へは進学したくなくなってしまったのだった。

とはいえ、わたしは 「『父の意見』は、逆らうことのできないとても重い縛り」という思いこみも引き続き持っていた。

「その大学へは行きたくない」と面と向かって父に発言する勇気は、当時のわたしにはなかった。

だけどわたしは、自分の心に強く湧き起こった「わたしは自分で選択した人生を生きたい」という思いを、もううやむやにすることはできなかった。

 

ここから、わたしの「消極的反抗」がはじまるのである。

 

(次回へつづく)

 

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