晴れ

 
実は既にレポが追いついていません笑。
 
あじさい알앤제이(R&J)

学生1:정휘(チョン・フィ)

学生2:김기택(キム・ギテク)

学生3:오정택(オ・ジョンテク)

学生4:홍준기(ホン・ジュンギ)

 

開幕序盤の時点で막공(千秋楽)のようなケミをもたらしてくれた4人再びです!

私にとっては本当に神ペアです。

 

今回、四演にして初めて観たギテク学生2の演技がすごく新鮮だったのでそのお話から。

 

この劇では、学生たちが「ロミオとジュリエット」の物語を進めていきますが、ところどころで学生たちを現実に引き戻す「鐘の音」が鳴ります。

(2:05~参照)

 

ただこの「鐘の音」は現実に鳴るものではなく、あくまで学生たちの内面で鳴るものであり(現実に鳴るものとされているのは、劇中劇が終わった後の最後の1回のみ)、その音をところどころ入れることによって学生たちが抑圧下から完全に抜け出せていないことを表しています。鐘の音が鳴ると学生2,3,4の3人は無条件反射のように椅子に座り震えながらラテン語の変格活用を唱えたりしますが、そんな3人を現実に戻らないよう必死に引き止めるのが学生1になります。

初演及び再演はこうだったんです。

しかし今回の四演。

結婚式のシーンが終わり、「鐘の音」が鳴ると学生2,3,4は椅子に座りノートを開き震えています。学生3と4は確かに鐘の音に震えているんですが、ギテク学生2がどうも違う。ギテク学生2は「鐘の音」に震えているのではなく、自分の頭に鳴り響く「鐘の音」を必死に振り払おうとしているのです。

このシーンまでにも何度か「鐘の音」は鳴りますが、ギテク学生2がこの仕草をするのは唯一この結婚式が終わった後のシーンだけなのです。ただ、これにはちゃんと意味があり後のシーンに繋がります。

ここでも「鐘の音」に苦しむ3人に対して、学生1は必死に「ロミオとジュリエット」の物語の本を見せながら現実へ戻らないよう引き止めます。しかし学生3と4は震えたままです。学生1が最後に学生2を説得しに行くと、自分の頭から「鐘の音」を必死に振り払おうとしていたギテク学生2は、学生1の説得に応えるかのようにノートを閉じて椅子から立ち上がり制服を脱ぎ始めます。

 

分かりやすい・・・!!

 

そしてそんな学生2を見た学生3と4もノートを閉じて椅子から立ち上がります。

学生3と4に邪魔されても結婚式をやり抜こうとした学生1と2の「ロミオとジュリエット」の物語に対する強い思いがこのシーンにもそのまま引き継がれており、なおかつ「鐘の音」に抗おうとしていた学生2が3人の中で最初に立ち上がる。流れとしては完璧です。

 

学生2の演技が少しとは言え、このように変化したことは大きな意味をもたらします。初めはジュリエット役を拒否していた学生2が、物語を進行させる中でどんどんハマっていき、結婚式のシーンを終えたところで自らその物語に手を伸ばすようになったということです。学生2の変化が非常に明確になりました。

やっぱり今期私のイチオシ学生2です!!

 

 

この回、フィさんのラストシーンがこれまた印象的でした。

朝になり制服を纏った学生2,3,4を必死に引き止めようとする学生1に対して、学生2が

 

「만약에 네 기분을 상하게 했다면 이렇게 생각해...어떤 환상이 보이는 동안 참들었던 거라고 그럼 괜찮을거야.그리고 끝을 내지 않았다고 해서 꿈처럼 헛된 일이라고 절망하진 마.」

(もしきみの気持ちを傷つけたのなら、こういうふうに考えて。ある幻想が見えていた間、それは本当だったんだと。そう思えば大丈夫だ。そして終わらせなかったからと言って夢のように無駄なことだったとは絶望するな。)

 

と声をかけます。

その言葉を聞いた学生1は学生2にキスをしようとしますが、学生2はそれを迷わず拒否して立ちあがろうとしたところ、フィ学生1はそこで学生2にしがみつきました。どうしても行って欲しくない。一緒にこの夢を見続けたい。4人で手を繋いでいたい。そんな学生1の気持ちが痛いほど伝わってきまして、わたくしはここで涙腺崩壊しました。。。ついでに言うと、ギテク学生2も涙腺崩壊しておりました笑。

その過程を経ての学生1によるこの演劇最後の台詞

 

「어젯밤에 꿈을 꿨어」

(昨晩、夢を見た)

 

フィ学生1はこの台詞を目を真っ赤にして涙を流しつつ笑いながら言います。3人に向けた最高の笑顔を見ると、フィ学生1は決して孤独ではないですし、むしろこれからも手を繋ぎ続けている姿が見える希望のあるラストシーンでした(余談ですが、この同じ回を観劇された別の方の感想を偶然読んだところ、フィ学生1は最後の台詞によって死んで魂になったように感じたと書かれていました。これだけ違う感想が出てくるのがこの演劇の醍醐味!!)

 

さてさて、わたくしの愛する学生3・ジョンテク氏でありますが、この回もアドリブ満載で楽しませてくれました。最近は、学生1から先にアドリブをしかけられる場面も多く見られるようになり、私はもう毎回楽しみで仕方ありません。アドリブの内容知りたい方は個別に連絡くれたら詳しくお話します笑。そんなジョンテク氏、共演者からもとても慕われ頼りにされており、「ヒョン(お兄さん)がいなかったら、今回の公演できなかった」と言われているほどです。わたくしも、ジョンテク氏がいなかったらこんなに観に行ってなかったと思います(?)

 

 

と言う訳で、とうとう残すところ1か月を切ったこの作品。

どうかキャスト・スタッフみなさん無事に最後まで駆け抜けられますように・・・!