15年間介護している方を取材していた。
その奥様の語られた言葉が、とても印象に残った。
「今の生活って、苦労だと感じていますか?」
という質問に、
「今、全然感じてません。」
「私、娘とよく話してるんだけど、『幸せだね』って言ってます。」
「私はこの人がいるだけでいいと思ってるし。」
「私、娘とよく話してるんだけど、『幸せだね』って言ってます。」
「私はこの人がいるだけでいいと思ってるし。」
とても穏やかな表情でそう答えておられた。
そして、
「この人は若年性アルツハイマーにならなきゃいけない運命だったんでしょう。」
「だったらそれに匹敵する病気って、何がよかったの?って私言いますよ。」
「ガンがよかったの?心臓病がよかったの?それに比べたら、パパの病気なんか
「この人は若年性アルツハイマーにならなきゃいけない運命だったんでしょう。」
「だったらそれに匹敵する病気って、何がよかったの?って私言いますよ。」
「ガンがよかったの?心臓病がよかったの?それに比べたら、パパの病気なんか
どうってことないよね。」
同じ出来事に遭遇した時、その出来事をどんなふうにとらえ、どう感じるかで、
幸せな日々を送ることができる。
周りから見れば大変なことでも。
同じ出来事に遭遇した時、その出来事をどんなふうにとらえ、どう感じるかで、
幸せな日々を送ることができる。
周りから見れば大変なことでも。
そしてそんな中に、また幸せが生まれてくる。
痴呆が進み、ご主人は奥さんのことを忘れている。
そんなある日、
「一緒になってくれる?」
とご主人が訊いてきたそうだ。
戸惑ったが、「いいよ。」と答えると、
「よかったぁ。」
と安堵したようにつぶやいたご主人。
見合い結婚で、はっきりと伝えてもらわなかった言葉。
40年間の夫婦の歴史が込められた、素敵なプロポーズ。
「一緒になってくれる?」
とご主人が訊いてきたそうだ。
戸惑ったが、「いいよ。」と答えると、
「よかったぁ。」
と安堵したようにつぶやいたご主人。
見合い結婚で、はっきりと伝えてもらわなかった言葉。
40年間の夫婦の歴史が込められた、素敵なプロポーズ。
幸せを感じるチカラは、またさらに幸せを生み出していくのですね。