父は医師という仕事に誇りを持った厳格な人だった。
そして、息子たちに同じ道を歩んでほしいと思っていた。
兄は、父の期待よりも自分のやりたい道を選んだ。
そして父と衝突した。
弟は、自分が好きなことよりも、父を喜ばせる道を選んだ。
そうすることで家族は安心した。
兄は、己をつらぬき通すかわりに父の失望と怒りを受けた。
弟は、父の承認を得るかわりに自分の夢を捨てようとした。
だが兄は気づいた。
本当に欲しかったのは父親からの承認。
そして弟は気づいた。
自分のやりたいことを選んでも、誰も傷つかない。
その時、兄と弟それぞれが、本当の自分の人生を歩み始めた。
私が感じた「キセキ あの日のソビト」は
そんな映画でした。