２２日に見た映画は
Canta!Timor カンタ！ティモール（うたえ！ティモール）
です
東ティモールって聞いた事ありますか？
私は独立云々という話があったな という程度
独立してからもう１０年もたつのですね
友人が誘ってくれた時は そういえば最近の新聞記事で東ティモールのことがのっていたな～
なんか気になる 日程が合えば行こう と考えていました
そして先日 改めて友人から内容を聞き 「見たい！」と思い
休みだったパートナーを誘って京都まで行ってきました
独立戦争は２４年もの間続いたそうです（ポルトガル、インドネシア、日本の植民地時代も含めると 何百年も植民地として支配されていたそうです）
ゲリラ（支配者側からの呼び名ですね）の人たちはジャングルに身を潜め 常にひそひそ声で音を立てる事もできず 住民からの食料の支援で戦っていました
驚いたのは 東ティモールの人たちは ただ独立したい という思いだけで 仕返し、復讐はしないという信念を持っていて
インドネシア軍の捕虜に対しても 自分たちが何のために戦っているのか 丁寧に何回も説明した後 そのまま返したそうです！
たくさんの人を虐殺されているのにも関わらず です
そして 世界に報道された大規模なデモの時も 自分たちの行動 思いが世界に知られるのなら、とたくさんの人たちが命を捧げて参加したそうです（たくさんの人が殺されました）
軍の兵士も何のために戦わされているのか知らされず 覚せい剤を飲まされて たくさんの人の命を奪わされました
事実を知ると、生き残ったゲリラたち 民間人も 生き残っているだけで奇跡 としか言いようが無い事がわかりました
それでも東ティモールの人びとはいうのです
「いつまでも悲しみは消えない。でもそれは怒りではない」
と
元ゲリラの若者は 歌を子どもたちに教え 大切な事を伝えるのです
子どもたちの笑顔は まるで独立戦争で命を落とした戦士たちが生まれ変わり 独立を心から謳歌しているようでした
ショックだったのは 日本が間接的に東ティモールの独立を阻み 虐殺に手を貸していた事
ほとんどの国々が異議を唱え インドネシアに対する援助を止めたのに 日本とアメリカだけは援助し続けたのです（同じような事を他国でもやっているようです）
私達は 何も知らず 関係ないと思っていても そうではなかった
たくさんの事を映画を通して知り、ショックな事も多かったけど
全編 東ティモールの音楽や元ゲリラの若者が歌う音楽が流れ 現在の東ティモールの人びとの明るい笑顔、美しい風景に癒されました
（音楽も笑顔も明るいの！）
東ティモールの人びとは八百万の神や精霊の存在を信じていて（初代大統領も！） 何が本当に大切か知っていました
日本もその昔はそうだった
大きいものに流されて 何が本当に大切か 忘れがちになってしまった
生きる力を分けてくれる そんな映画でした
なかなか見る機会はないかもしれないけど チャンスがあればぜひ見て欲しい映画です
真実を知り 知らないうちに組み込まれている仕組みから外れて 意識的に 主体的に 自分の人生を生きる
そんな事を考えました