基本的・学校内ペアorトリオorカルテットetc..行動 | On the White Line.

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リハビリ中WWA作成者の日記。映像は引退。

GW後の一週間辛すぎ。

もう、塾でもほとんど起きてたとは思えない。

ああ。明日、集まりが無かったらどれだけいいのやら。あはは。

はぁ。昼寝したのに眠い。WWAも最近触ってないな・・


ああ。アメブロの混雑マジで萎えるぜ。



↓んじゃ、SUGの中編。イッチマイナー!(何


--------------------SUG中編2-------


7時59分


創立80年の学校。

最近工事をし終わった学校。内装は生徒のため、あまりキレイとはいえない。

コンクリートの箱の中身はとてもジメジメしている。

ここ最近の雨のせいか。壁には水がついている。


「ぎりぎりだな」

と言ってくれるヤツはいなかった。

教室どころか、校舎内に人影は無かった。


しまった。もしかして、全校集会が朝に入っていたのか?

それ以外考えられるか。職員さえもいない。

そうしたら、遅刻は確定だ。

昔、似たようなシチュエーションがあったのを思い出す。

あれは、1年のころだったか。

朝から集会があり、生徒はいつもより早く登校するよう言われていた。

だが、俺はそんなことを忘れて、しかも遅刻までしでかした。

校舎内には誰もいなく、体育館に生徒・職員が集まっていた。

途中から入ってきた俺は、生徒・職員総勢1000人以上×2―目の数―に見られ、しかもその前で先生に怒られたことがあった。

あれ以上に恥ずかしいことがあったか。

あの様なこと、二度とあってたまるか。

せめて、校歌斉唱のときに進入しなければ。

早足で体育館のほうに歩みを進めた。


8時3分


「全校生徒、起立。」

指導主任の司会。


「おい。アキヒト。」

先生が横を通り過ぎたところを見計らう。

体育館は独特の人から発する熱気と湿度―そして外は無風―で最悪の状態になっていた。


「何だよ。」

アキヒトは眠く、不機嫌そうな顔で答える。

「カガワ いなくね?」

ある程度見回してみる。俺の3つ後ろがカガワだ。

「ホンとだな・・・昔、同じシチュエーションのときがあったのよ。知ってるか?」

「マジ?初耳。教えろよ。」

「おお。いいさ。」


音楽担当の教師2人が壇上に上がる。

一人はピアノ、もう一人は指揮。

もちろん、歌うつもりは無い。いつも指揮者だけが歌ってるように感じる。

・・・ピアノ伴奏が始まる。


キィィ・・・。ガチャ。


体育館の金属製の扉が開く音が聞こえた。

興味本位で後ろを見る。

またカガワが遅れたか?どんな顔して入ってくるんだろうな。



「よう。カガワくーん。また遅れたの?」

と言ってくれる親友の声はまったく無い。

声どころか物音さえ聞こえない。

ここは体育館のはず。いや、間違えるほうがどうかしている。

体育館には誰もいない。

クラス対抗かくれんぼ大会なんて、アニメの中の話だ。ありえるわけは無い。面白そうだが。

時間だって間違ってはいない。今の時間、教室に人間は納まっているはずだ。


キーンコーンカーンコーン


チャイムの音がいつもより大きく聞こえる。

・・・人は、どこだ?



「コレがいわくつきの入り口ね。」

作業着を着た男。つまり俺が相棒と共に獣道の坂を上る。

「昔、学校建設中、事故があったみたいで、2,3人くらい死んで・・。

立地条件が悪く、心霊現象が起こる見たいなんです。あの学校では「SUG」と呼ばれているウワサがあるみたいですよ。」

ともう一人の男。同じ作業着を着ている。俺の後輩だ。

聞きながらもう一人の男は空を見上げる。雨が降りそうだ。早く引き返したい。

今回の仕事はあの、「スッグ」というものを取り壊す。

生徒がココから学校へ侵入するそうだ。そりゃそうだ。普通に学校へ行けばとてつもない遠回りになる。

俺も昔そういうことをしたな・・懐かしい。すぐ学校へ行けるから「スッグ」か。

生徒の気持ちはわかるが、仕事は仕事だ。上りにくいフェンスを設置しなければいけない。

ぬかるんでいる地面を踏みしめながら、滑りそうになりながらもその、問題のフェンスを見つける。

普通の緑の網目フェンス。簡単に足をかけて登れる。

そして、フェンスの門。

「立ち入り禁止」

誰も目をかさないのに訴え続けている。


「あのー。業者・・の方ですか?」

急に後ろから話しかけられ、落ちそうになった、

首にはカメラをぶら下げている。20歳前半に見える。

「そうですが・・・何か?」

「フェンス、取り替えるんですか?」

何を聞いてるんだ。この若者は。

「ま、そうですね・・」

ちょっと考えて、若者は

「何時に、取り替えるんですか?教えてほしいんですけど。」

カメラを持っていると言うことは、写真家か雑誌の業者か。

まぁ、仕事の邪魔にさえならなければいいが。

「10時くらいですかね。」

「正確に教えてください。」

「正確に・・・って」

その若者は冗談で聞いてるようには見えなかった。

「正確に・・ってね。何時にはじめる・・んだっけ。タチカワ君」

「・・10時ごろ開始と仕事内容は。」

「やっぱね。いろんな用事で時間は変動するから・・・で、どうして?」

「いや・・思い出の場所なんで。カメラにとっておこうかな。って」

「あの学校の元生徒さん?」

「あ。はい・・ありがとうございました。」

若者は遠ざかって行った。

「じゃ、道具、もって来ようか。ね。」


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中編か後編に続く。