演じながら読むこと。 | 前田綾香と空と笑う日々のこと。

前田綾香と空と笑う日々のこと。

トツゲキ倶楽部のひと。

芝居のこと。日々のこと。

同じ一日なら笑って過ごしたい
謙虚に貪欲に
をモットーに日々へらへらしてます。

トツゲキ倶楽部リーディングライブ
『読書四到2』
【彼、または彼女について知っている二、三の事柄】

全4ステージ、終演いたしました。


関係者の皆さま
ご来場くださった皆さま
ありがとうございました。

何人かお客様がTwitterに書いてくださったんですが
「なんで本読みをお金払って聴かなきゃいけないんだと思ってた」
「面白い朗読に出会ったことがないって思ってた」などなど。
正直言って、私もそうだった。

昨年はアガリスクさんに出演してて出られなかったので今回が初。

で、稽古に合流してまず考えたのは

「読書三到」…読書に大切な三つの心得。
目でよく見ること(眼到)
声を出して読むこと(口到)
心を集中して読むこと(心到)

という言葉に
「演じながら読むこと」を加えて「読書四到」にして
やりたいことはなんじゃろかと。

何回か稽古やって思ったのは
「演じながら読む」んだからとりあえずは
「読む」ことを捨ててみようと。
どんだけ演じても手に本があって読んでる以上
「読んでる」感は勝手に出るんじゃないの。

やろうとしてる感、をできるだけ排除してリアルに
というのがトツゲキのスタイルだから
「読む」感は余計なものなんじゃないかと。

そこから一気に自由度が増したなと自分では思う。
普段やってる演劇と違うのは
台本を手に持ってること、お客様に直接語りかけること。

その分いつも以上に「どうしたらお客様が楽しめるか」
「どうしたらお客様のお話への期待を高められるか」
というところに集中できたのかなあと。


間の取り方、呼吸、音の変化、客観視。
一人で間をもたせることの怖さと楽しさ。
今自分が詰められるもの全部詰め込んだ。
『アントマン』や『ヴェノム』みたいに
言ってることとやってることが正反対みたいなのもやりたかった。

個人的にはとてもいい経験になったなというのと、
でも何よりお客様に楽しんでいただけたなら嬉しいです。

そして今回は【井上ひさし】さんについて。
私も今回まで、いや、今でも井上ひさしさんについて
あまりよく知らない。

時々トツゲキの芝居を観てくださったお客様から
井上ひさしっぽいというお言葉をいただくことがあったし
飛葉喜文も影響を受けていると言ってたので
そうなんだーくらいだった。

作品に込めた思い、それを見守ってきた家族の思い。
とても一言であらわせるものでもなく
知る機会をもらえて良かったなと思います。
悔しさもたくさんありますけどね。

まだ読みきれてないエッセイを、まずは読みます。


良かったら本物の(偽者の?)ニュースもお楽しみください。