ちょっと面白い記事を見つけた、ソーシャルマーケッターのナイトこと藤田和美です☆
それは、浜松市選挙管理委員会が参院選の投票を呼び掛けようと、若者世代をターゲットにした街頭啓発活動を13日、中区のJR浜松駅を中心に実施。
「SNS大作戦」と銘打ち、写真撮影用のアイテムを用意し、若者らに拡散を呼び掛けて投票率アップを目指した。
その写真撮影用のアイテムがこちら。
個人的にはこのアイテム、もう少し冒険して欲しかったかなぁ。
「面白いから、写真撮りたいなっ♪」と思うようなデザイン…は、お役所だから、難しいんでしょうね。
でも、若い人たちにSNSを使って広げてもらおうというのは、視点的にすごく正しいと思う。
どんなビジネスでも、ビジネスをしている側の発信には、一種の限界がある。
それを超えられるのが、第三者、お客さま、ターゲットと同じ立場の人からの発信、口コミ。
浜松市選挙管理委員会が、やった内容は、
「大作戦は同駅コンコースで午後4~5時に行う。選挙ポスター掲示板をイメージした顔出しパネルを使って写真を撮り、その場でSNSに投稿してもらう。投稿した画面をスタッフに見せると、啓発品がもらえる。」というもの。
啓発品って…なんだったのかな?
投稿をすると、何かがもらえるというのは、けっこういろんなところがやってるけど、
「選挙の啓発品がもらえるんだって、行かない?」とはならない気がして…。
選挙だけに選挙について知ってもらうイベントや啓蒙するということもプラスして、多少なりとも政治や地方自治に興味のある若者を集めて、若者の声で、若者の言葉で発信してもらうくらいの視点は、欲しかったかもしれない。
その方が数は少なくても、ちゃんと同世代の若者に届く発信ができたんじゃないのかなと。
これって、店舗などの発信も同じだと思うんですよね。ただ何かがもらえるから発信する。
それだけでも確かに一定の効果はある。
だけど、そこに何かもう一つ、プラスできないだろうかと考えてほしいなぁと思います。
例えば、SNSにアップしてもらった後は?そこから繋がるための働きかけは?
投稿してもらったSNSをチェックしてますか?そかにコメントをつけたり、アクションしてますか?そのコメントは、社交辞令的な味気のないものになっていませんか?
私の知るお店は、お客さまがSNSでアップしたら、まず
「お店からのコメント→次に店長のアカウントからのコメント→しばらく投稿に店長のアカウントでいいねやコメント→一定期間で友達申請」
店長の発信を見てもらえることで、リピートに繋がっています。
ただお店に来てもらっただけだと、どこの誰かも、もしかしたら2度と会わないもしれないお客さまが、SNSで発信して繋がるチャンスを与えてくれてる。
それを「発信してもらった、よかった」だけで終わらせるのは、すごい損失です。
さて、話を元に戻して、浜松市選挙管理委員会のニュース、実施前のものだったんだけど、その後に投稿された写真やニュースを見つけることができなかった。
果たして、成果は出たのか?
浜松市の投票率が気になります。
■このブログを書いている人■
ビジネスシナリオコンサルタント、ソーシャルマーケッターとして、多業種(小売店・飲食店・設備機械・印刷・美容・介護施設など)の会社や店舗で商品や販促の企画提案・求人など、コンサルタントとして活動。
2018年12月からは、エル・アール・コンサルティング株式会社にも所属。住宅関係のコンサルティングやミラクルZEH塾や住宅FP塾などの講師、運営を手がけている。
NEKOUTA制作
ソーシャルマーケッター&ビジネスシナリオコンサルタント 藤田和美