「いろんなことに、いろんな意味がある。
知っているのと知らないのでは、感じ方が違うんですよね。」
毎年過ごすお正月。
年末年始からお正月まで、日本ではいろんな習わしがあります。
たとえば年末には除夜の鐘。
海外では花火を上げて華やかに新年を祝いますが、
日本では去り行く年と、迎える新しい年を繋ぐように、
108つの除夜の鐘を鳴らし、厳かに新しい年を迎えるんですよね。
『除夜の鐘』ってどんな意味かというと、
まず『除夜』の『除』という言葉には、
古いものを捨て新しいものを迎えるという意味があり、
なので『除夜』は大晦日の夜のこと。
大晦日の夜に新しい年を迎える鐘のことを『除夜の鐘』というんですね。
なんで108の鐘をつくのか?
いろいろ説がありますが、一般的に知られているのは108は人の煩悩の数、
その数の鐘をついて、煩悩を消していくのだと言われています。
一説には四苦八苦を取り払うとして4×9+8×9で108と考えられているみたいです。
そしてその108つの鐘は、107までを年越しまでに、
最後の1つを新しい年につくそうです。
中には200以上の除夜の鐘をつくところもあるそうですよ。
私たちの国、日本には受け継ぐべき文化があります。
ただ習慣として知っているだけではなく、その意味も知る。
これは日常でも、仕事においても大切なことなんじゃないかな。
ふと、そんなことを思う年の暮れです。