四季報、2度目の通読

今日は、読み方・分析の仕方の備忘録

 

 

一度目は、見出しを中心に、ざーと幅広く。

 

今度は、主力・準主力・主力候補を中心に、

電卓とエクセル準備して、定量分析

計算するのは、おおよそ80銘柄。

 

気になったら、計算だけでなく、会社のHPをどんどん読みに行っちゃうけどね
 

四季報だけで計算できるのは、

 【収益性・競争優位性】 売上・営業利益率・経常利益率・純利益率、

                                   それらの経年成長率(5年くらいをCAGR法で計算)

 【バリュエーションの基本数値】 EPS・BPS・PER・PBR

 【効率性・成長性】 ROA・ROE・配当性向・自己資本配当率・

                             ROE中の(配当を除く)実質EPS成長率

 【経営の上手さ】 ROIC

 【資本施策】 DEレシオ(自己資本・有利子負債倍率)

 【割安さ】 PSR・PCFR(キャッシュフロー株価倍率)・

 【割安さ】 EV/EBITDA

                 EVもEBITDAも四季報で簡単に暗算できる

 【効率性・競争優位性】 従業員一人当たりの売上・利益

この辺は、必ずチェックした方が良い指標であるけれど

どれも慣れれば、暗算レベルで簡単にわかるものばかり

 

決算資料等をみて補充しないといけないのは

【収益性】 売上総利益率

 

これが分かると、上記KPIと組み合わせて

損益分岐点ポイントのおおよその推計ができる。

ビジネスモデルを数字で裏打ちできるし

イケイケのように見えて、意外に赤転しやすい企業が把握できるので、

とても安全確保によい指標。

これも慣れると暗算でできるレベル

 

ちょっと面倒なのは「β」ベータ値

これは四季報ではわかりようがないので

過去の株価の推移をエクセルに入れて

回帰分析(最小二乗法)で、近似計算して算出しないといけない。

といっても、ヤフーファイナンスのデータくらいから簡単に計算できちゃう。。。

よく楽天証券さんとかバフェットコードさんにベータ値も掲載されているけど、

ここはブラックブックスっぽくて裏が取れないし、

対日経225なのか対Topixなのか、どれくらいの期間で計算してるのか

よくわからないところもおおいので

自分で計算する。

大変なら、既存のサイトで入手しても全然OK
 

ベータ値がわかれば

CAPM法で、その会社の株主資本コストが計算できる (これも四季報関係ないけど)。

(ベータ値は、ボラティリティの高さを見るのに使うのが多いけど

ファイナンス理論では、資本調達コストの計算に使えるのです(反対論もありますが、、))

 

あと、決算資料(PL)をみて、有利子負債のおおよその調達金利がわかるので

両方を組み合わせて、加重平均資本コストWACCが計算できる。

 

WACCは超重要!!!

これ把握しないで成長性を語るのは、いかがなものでしょう

 

WACCが推計できると、上記のROICから引き算することで

その会社のEVAが推測できる。

 

EVAが基準値超える子ばかりを主力にするとメンタルが楽

そして何より、その会社の経営力を、数字で「見える化」できて楽しい。

 

写真は入力作業中のシート

22年春号のは、まだ工事中

ちょっとずつ補充しながら、楽しく作業中。

 

主力・準主力、ちっさい銘柄ばかりなので

お名前割愛、申し訳ござりませぬ。

 

 

 

 

四季報さんに要望があるとすれば

「のれん」がいくらあって、日本基準で償却額いくらか、あるいはIFR式なのか

表示してほしいです。

(いちいち調べるの面倒くさいだけですが、、、)

 

四季報読書、いろいろ楽しめます

 

以上、自分メモでした