天野先生の著作、『一途一心、命をつなぐ』天野篤・著(飛鳥新社)を読みました。
昨年、天皇陛下の手術をされ、その名前に聞き覚えがあるのではないでしょうか?
以前、NHK番組「プロフェッショナル」に出演し、ブログでもご紹介したところ、受験生の方から番組終了後、感想が届いたこともあります。
ちなみに感想を寄せてくださった方は当時、自宅浪人をされていたのですが、今年志望されていた国公立大学の医学部に合格しています。
自宅浪人はいろいろ不安もありますが、きっと番組で天野先生の姿を見て、勇気づけられたのだと思っています。
さて、本題に入ります。
本は昨年末に出たいうこともあり、天皇陛下の手術についても書かれています。そのプレッシャーというか覚悟は並ではありません。それは、本書を実際に読んで感じてもらえたら幸いです。
(同書、58頁)
先生は上記番組でも紹介されていたのですが、月~土曜日まで病院に泊まり込み、日曜日にしか家に帰りません。手術数も他の病院だったら年に50のところ、先生の大学は400です。
そう、仕事量が半端ありません。その延長線上に天皇陛下の手術があり、6000例の手術をしても、患者さんのために「もっと成長したい」と願ってやまないのです。
(同書、245頁)
ひとつ印象に残った話があります。先生が医師になった後、子供の頃、かわいがってくれた叔母さんが亡くなったため、お葬式に出ようとしたというエピソードです。
先生のお母さんが言いました。
「目の前の患者さんの方が大事だから、来なくていい。人様の役に立たないといけない仕事なのだから、そちらを優先させなさい。身内の葬式などに縛られなくてもいいんだよ」
(同書、228頁より引用)
先生は3浪され、医学部に受かっていますが、そのときは両親に喜んでほしいという気持ちもあったといいます。
保護者の方も、ぜひ本を読んでみてはいかがでしょう?
- 一途一心、命をつなぐ/飛鳥新社
- ¥1,575
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記事後記
私も受験生の指導をしている身なので、より一層頑張りたいと思った次第です。
そうそう、4月8日(月)の「プロフェッショナル」(22時~)は、脳神経外科医・坂井信幸先生が出演されるようですよ!
詳しくは、番組ホームページをご覧ください。