これ、たぶん視聴率0.01%ぐらいだと思うけど、見なかったあなたは大正解。ネットでどういう風に世界が壊れて行きつつあるのかがまざまざとわかって、もう気分がドヨーン。しかも、もうどうしようもない感が半端ない。
間違いなく、ネットで世界が終わることを確信した。
GoogleとかFacebookとかXとかザッカーバーグとかイーロン・マスクを実名でボロクソに言ってたのだけが救い(?)だった。
番組内容をかいつまんで説明すると、Googleを立ち上げた時、これをどうやってビジネス化、収益化するのかアイデアがなかったらしい。それで、新聞みたいに「広告取り」をすることも一瞬考えたが、それが無意味で無謀なことはすぐわかり、紆余曲折の後に、アルゴリズムによる方法にたどり着いたらしい。それを見ていた後発のFacebookなどの全てのプラットフォームがこれに追随した。
その結果、現在のような「何でもアリ」というより「フェイク、詐欺情報だらけ」の状況に陥るわけだが、これは、経営者の倫理とか悪意とかというより、むしろ「どれだけの時間画面にとどまらせるか」というアルゴリズムの宿命的な構造に起因するものであって、それ故、経営者もどういう風に広告活動が行われているのかは正確には把握できてないという実態もあるらしい。
ということは、悲しいかな、「正しい情報」よりも「フェイク」や「スキャンダル」や「刺激だけの情報」の方が人気が圧倒的にあって、とどまる時間が長いから、必然的にそういう情報だらけになるという宿命なのであった。だから、もちろんプラットフォームの責任は大きいけれど、言うまでもなく、「悪貨が良貨を駆逐する」という古来よりの悪弊が飛躍的に拡大再生産している、というのがどうも実態であるようなのだった。
ああ‥‥。いつもこればっかりだな。だから、世界が滅びるのはネットのせいというより自業自得なのだ。
そう言えば、人間の発明して来た技術というのは、全て「自分の能力の拡大」として生まれたと言われている(例えば、足→自動車 腕→クレーン・パワーショベル 目→カメラ 口→電話)が、ネットは人間の本来的な「愚かさ・馬鹿さ・卑しさ」を超絶拡大するマシーンだったわけだ。