前回、病気の原因となった生活習慣を改める指導を行っている山口貴也先生のことを投稿した。
本も出版されている(削らない歯医者さんで有名な小峰一雄先生がきっかけを作られたそうだ)
ということで購入して読んでみた。
ーーーー【本の帯の紹介文】ーーーー
日本の医者が教えない世界の動脈硬化予防法
薬と減塩は動脈硬化を防がない!
〈これが世界の血圧新常識〉
●薬で血圧を下げても動脈硬化の予防にならない
●「減塩1日6g以下」は健康寿命を損なう
●データが教える降圧剤の危ない副作用
●74~84歳は170以上にならなければ高いほうが死亡率減少
●70代以上で血圧を下げ過ぎると認知症リスク増大
●1日の食事の5%を植物性に変えるだけで死亡率減少
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私自身は若い頃から血圧が低く、上の血圧は100前後、下は50行かない時もあった。
でも年齢を重ねて徐々に血圧が上がってきた。
これは正常血圧になったというより、残念ながら動脈硬化が進んでるということよね…![]()
先生は高血圧より動脈硬化の方が問題だと書かれている。
「高血圧=動脈硬化」ではなく、「高血圧は動脈硬化の原因の1つに過ぎない」とある。
動脈硬化の原因は血管内皮機能が落ちること。
その落ちる原因も血糖が高いなど本文中に詳しく列挙してある。
降圧剤については、降圧剤部門のシェアナンバー1であるアムロジピンの添付文書には「血圧を下げる」と書いてあるが、「心筋梗塞や脳梗塞を減らす」とは一言も書かれていない。
実際には降圧剤を服用することによって、むくみやめまい、失神、頭痛の症状が出ることがある。
腎臓が障害され、認知症のリスクもある。
多くの場合、薬を飲んで血圧を下げても動脈硬化は防ぐことは出来ないが、医者は薬を飲みなさいで終わり。
効果のない薬を勧める理由の1つに、日本の医療体制は病人がいなくなることを前提とした制度になってないこと。
慢性病の人がいなくなると医療関係者は路頭に迷う可能性があるのだ。
これは卵が先か鶏が先かになるので考えても意味がないというのは頷ける。
ではどうすれば万病のもとである動脈硬化を防ぐことが出来るのかという問題に先生は具体的に答えている。
食に関しては、野菜や果物・豆・穀物・種といった植物を精製しないで食べるプラントベースホールの食事を勧めている。
先生自身は、なんちゃってベジタリアンで基本的には肉、魚、乳製品、砂糖を食べないように心がけているそうだ。
ただ人には体質があり何を食べたらよいかは変わってくる。
先生の醫院では、問診や負荷試験を行うことで体質を判断し食事指導をしている。
大まかに判断する方法に空腹時にコーヒーを飲むというのが興味深かった。
私も試そうかと思ったけど、カフェインNG体質だったなぁと諦めた![]()
また、「ベジタリアンはタンパク質が摂れないと言われているが、それよりもビタミンB12やビタミンD不足に陥りやすく、タンパク質不足には陥りにくい」という記述は昔だったら意外に思っただろうな。
栄養学系ではヴィーガンやベジタリアンのタンパク質不足は顕著であると常識のように語られるので。
そう言えば石黒先生もタンパク質は必要最低限でよいという考えのようだ。
私のようなタンパク質代謝が苦手なタイプはもちろんだけど、遺伝子に変異がない人でも高タンパク摂取はリスクがある。
必須アミノ酸のメチオニン(タンパク質)を代謝する過程でホモシステインというアミノ酸の一種の副産物が生成されるが、高タンパクにするとホモシステインも増えコレステロールを酸化させる。
酸化されたコレステロールは血管を傷つけ動脈硬化に繋がる。
ホモシステインを低く抑えるためには十分なビタミンB群とマグネシウムが必須になる。
が、現代人はそれらも不足しがちだ。
うつみん先生は、ベジタリアン系の人は炭水化物過剰になってタンパク質・脂質不足になってることが多いけれどタンパク質と油は一緒になって働くので、脂質が一番大切だと考えているようだ。
山口先生も和食の問題の1つに炭水化物が多くなりやすいとしている。
他にも和食の弱点を幾つか挙げている。
油も精製したものは豊富なビタミン・ミネラル・抗酸化物質が取り除かれるので問題だそうだ。
とは言え先生は油は使っているとか。
タンパク質摂取は、動物性を減らして植物性を増やすことをお勧めしている。
昔、糖質制限していた時にはタンパク質は必須栄養素で細胞、臓器、筋肉を構築するのに十分すぎるくらいのタンパク質を摂取しなければならない、という強迫観念があった。
しかし数年後、過剰なタンパク質は腎臓などに負担をかけることを知った。
そして現在では、すべての野菜、穀物、ナッツ、種子類は各種アミノ酸を含んでいてさまざまな種類の植物性食品から適切な量のタンパク質が簡単に摂取できることを知っている。
糖質制限時代は、植物性のタンパク質はカウントしてなかったんよねぇ![]()
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私などは基本メンドクサイ病なので、料理するのが面倒な時にはヘンププロティンなどの植物性タンパク質を摂ろうと考えた。
けれど調べれば、重金属の問題があった。
大豆やコメ、マメ類などを原料とする植物性パウダーの場合、ホエイパウダーと比べて鉛の含有量は3倍に上る。
植物は地殻から重金属を吸収しているので鉱業や産業廃棄物、一部の農薬、肥料によってさらに汚染された土壌で栽培された場合、高濃度の重金属を含む可能性がある。
チョコレート味のプロテインパウダーについてもバニラ味に比べて鉛の含有量は4倍、カドミウムは最大で110倍に上る。
藻類のスピルリナもタンパク質を豊富に含むスーパーフードだが、鉛、カドミウム、水銀、ヒ素などの重金属を吸収する性質があるため、水質汚染のひどい場所で栽培されたものは重金属を多く含んでいる可能性がある。
同じく藻類&スーパーフードのクロレラは、スピルリナほどタンパク質を含んでないが重金属の排出を促しデトックスに最適だ。
何れにしてもプロティンパウダーを購入する際には、重金属不検出、化学肥料・農薬不使用のものを選ぶべきだろう。
また上記の通り先生がお勧めするベジタリアン生活では、ビタミンB12やビタミンD不足に陥ることがある。
それは動脈硬化の一因ともなるが、本文中にはそれらのビタミン摂取方法は説明されている。
いろいろ脱線してしまったが、結論として高血圧に留まらず多くの生活習慣病に対して有効な本だと思った。
先生は生活習慣のアドバイスを受けるより、この本の内容を実践することが最も効率的であると自負しているようだ。
私も参考にして色々試していきたいな。![]()









