ヨーロッパツアー 13
またあまりにも他者のまなざしを意識し(世間体)、革新的な「突破者」となり他者から、その他者によって構成される共同体から疎外されることに極度に怯え、常に回りを伺いながら他者と共同歩調を取ろうとする(横並び)。 おそらくそれは、海洋に浮かぶ島という地政学的特徴と、近隣する大国、中国が自国の政治的闘争で侵略の余裕が生まれなかった、また金銀銅や石炭・石油などが採取できず、ヨーロッパ諸国の帝国主義的侵略を受けなかった、そのことにも起因するのでしょう。 つまり圧倒的に深く大きな差異を持つ他者と共に生活しなかった、箱庭的な空間で疑似的私、私によく似た差異の少ない他者としか生活してこなかったことにより、他者を嫌悪しても、中国やヨーロッパ諸国のように、他者を極めて激しく暴力的に拒絶、断絶、差別してことなかったことにもよるのでしょう。 そして、神を怖れ、慰撫し、崇めるために自身を「浄化」することを主とする古代神道をベースに、慈悲・利他を法印とする大乗仏教の教えを加味した上で(四国のお接待文化に顕現など)、平安・江戸時代と約665年間も平和・平穏な時代が続き、その長期間で、多くの日本人に見られる特異な「私」、「私―他者」意識が熟成されてきたのでしょう。