必要とされなくなったとき、クルマはその役目を終える。
CX-5は、エンジンで売れたクルマだ。登場前は、CX-7の後釜だけあって期待薄だったのだが、実際は売れに売れてコリャコリャであった。
お得感満載のディーゼル・エンジンは一度乗ったら病みつきになる。元々欧州では主力だったディーゼルを日本に持ってくるという岩倉使節団っぷりには感激である。
CX-5はMAZDA車にして珍しく、分かりやすい魅力があった。エンスーから主婦まで、みんなCX-5が大好きになった。
今もってCX-5は売れている。どころか、MAZDAで一番売れている。あれから基本コンセプトはずっと変わらないのだから、ほんとうに十年基準なのである。ユーノスのかたきを魂動で討った大偉業だ。
あの、素晴らしい、CX-5をもう一度~
よほど気持ちよかったのだろう。MAZDAは味を占めた。そしてCX-60をデヴューさせた。レインジローバーが299万円~(当時)とはお得感の爆発だ。
ところがCX-60はあんまり売れていない。いったいこの差はなんなのだ。