迷子の女性
いろはの森コースで迷子の女性に出会ったのは今年3月。平日の午後でした。
桜にはまだ早い寒い時期、平日のいろはの森コースはあまり人がいません。午前中は、植物の観察をしながらゆっくり歩くシニアの方達をお見かけしますが、午後は数えるほどしか人に会いません。
お話を聞くと、女性は
「あー!つり橋とか書いてあった!あっちだったんですかー」
4号路のこの分岐で間違えた模様。
さらに、
「さっき人がいたから必死でついて行ったんだけど、進むのが早くて追いつけなくなっちゃったんです」とおっしゃる。
傾斜のキツい、いろはの森コース。太めの木の枝を拾い、杖代わりにして1人で下山してこられたのだそう。慣れない山道、誰もいないし寒いし日は傾き始めて来たし、さぞかし心細い思いをされたことでしょう。
日影沢キャンプ場まで一緒に歩き、
- キャンプ場のトイレが借りられる
- この先の舗装路がバス通りで、右手に進むとバス停がある
- バスは1時間に1〜2本しかない
これらを伝えると「もう大丈夫です」と、ここで解散した。
「有給休暇で高尾山に癒されに来たのに、とんだ大冒険になっちゃった」
と疲弊気味に呟いていらしたけど、今はもう笑い話になったかしらね
4号路の道迷いにご用心
4号路、いろはの森コースと合流する地点にある、このベンチはなかなか素敵な休憩ポイントです。
下山の際、その付近にある、この標識をじーーーっと見ている人に、かなりの高確率で出くわします。
ここが道迷いのポイントです。