あとがき 〜そぼろが戻ってきた【短編小説】〜 | 林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

作家の林瀬那です。

私が
描いた物語を載せてます。

本棚から本を手にするように
自由に読んで下さい。

よかったら
コメント欄に感想書いてくれると
すごく嬉しいです。

 

 

 

 

 

こんにちは

作家の林瀬那です

 

昨日掲載した

短編小説「そぼろが戻ってきた」

ご愛読頂き

誠にありがとうございました

 

 

 

 

感謝の意味を込めて

短編小説「そぼろが戻ってきた」の

あとがきを掲載致します

 

読んでやってもいいかな

と思ってくださったなら

どうか

読んでやって下さい

 

 

 

 

作品は

とてもとても

短いのですが

 

またもや

あとがきの方が

本編よりも長いという

 

林瀬那独自の

クレージーな世界へようこそ

 

 

 





 

 

 

 

 

というわけで

あとがきを書きたかったのかい?

と思わせるほど

心のままに

あとがきを書いてみますね

 

 

 

 

 

 

 





 

「そぼろが戻ってきた」

 

というフレーズが

降り注いできたのは

3月の春の手前の

とあるよく晴れた朝でした

 

 

 

 

 

道を歩きながら

私は

逢ったこともない

誰なのかも分からない

そぼろが

 

「戻ってきたんだ!

わーい!!やったー!!」

という

高揚感に包み込まれました

 

 

 

意味も分からず

走り出したい気分でした

 

 

 

 

 

 

 

そぼろが

なんなのか

誰なのか

 

つまり

人なのか

動物なのか

 

はたまた

性別が 

男なのか

女なのか

 

言及してません

 

 

 

それは

読んでいる方の想像にお任せしたいなと

思ったからです

 

 

 

 

 

というのは

ただの

カッコつけで

 

 

 

書いている私自身が

よく分からなかったからです

 

 

 

 

 

だから

この作品は

あえて

映像にもしたくないです

 

 

小説の

文字や言葉だからこそ遊べる

 

想像力の世界

小説の無限の可能性

 

文章ならではの

私の大好きなところです

 

 

 

 

 


 

書き始めた時には

私も

本当に

そぼろが

なんなのか

分からずに書き始めました

 

 

 

 

 

 

 

最初

そぼろは

茶色の

耳が大きめの犬のイメージでした

 

 

茶色で

もこもこしてるから

 

だから

そぼろなのかなって

 

 

 

 

 

 

 

最終的に

私の中の

設定では

 

 

そぼろは

うさぎなんです

 

 

 

 

ただ

一見すると

人間に見える格好をしています

 

たいてい帽子を被っています

 

 

 

なぜなら

 

人間の形になりきれず

うさぎの

耳がでてしまうから

 

 

 

 

 

 

そぼろは

もう

うさぎだった頃のことを

忘れかけてます

 

忘れたいのかもしれません

 

 

だから

どら焼き屋さんの

「うさぎや」の店名のことも

思い出せないでいます

 

 

 

 

 

 

 

月に住んでいる

そぼろは

宇宙の

エアポケットに入ってしまい

 

 

ある日の真夜中

よりによって

地球の日本の東京の

日本橋の橋のど真ん中に

不時着してしまいました

 

 

 

 

号泣しているそぼろに

話しかけ

助けたのが

主人公の私です

 

私には

名前は

まだないです

 

そぼろが

呼んでくれないので

名前は不明のままです

 

 

 

 

以下

私というのは

物語の主人公です

 

名前がないので

「私」

と称しますね

 

わたくし林瀬那のことではないので

どうかご理解くださいませ

 

 

 

 

 

 

 

私は

大泣きをして

困っているそぼろをみかねて

 

そぼろを宇宙に帰す為に

ロケット研究をしていた

私の叔父さんの家に連れて行き

叔父さんを紹介したんです

 

だから

叔父さんというのは

私の叔父さんで

 

そぼろは

赤の他人です

 

 

 

そぼろ

名前をつけたのは

叔父さんです

 

 

 

 

そぼろの本名は

地球の日本では発音できない

難しい名前で

 

そぼろ

と聞こえたので

 

叔父さんが

そぼろ

と言い始めたのです

 

 

 

叔父さんは

そぼろのことを

非常に気に入り

とてもかわいがっています

 

叔父さんの隣りの家が空き家なので

そぼろはそこに

居候しています

 

 

今どき

居候です

 

 

 

 

なぜ

居候なのかというと

 

わたくし林瀬那が

「居候」という

言葉と存在が

好きだからです

 

 

同居人ではなく

居候

 

肩身の狭い感じと

少し一時的な間借りな感じが

なんか好きでして

 

だから

そぼろは

叔父さん家の居候にしてみました

 

 

 

 

 

 

叔父さんは

私の母の兄です

 

 

 

両親を早く亡くした私の

親代わりで

ずっと子供の頃から

育ててくれました

 

もともと

日本橋のうさぎやも

叔父さんから

紹介されて私は知ったんです

 

 

それもあってなのか

叔父さんに

お土産を買いました

 

 

 

 

叔父さんと私は

離れた場所に住んでいるので

 

叔父さんの家の隣りに

そぼろが住んでくれているのは

私にとっても

好都合でした

 

 

 

叔父さんの家は

日本橋の浜町あたりにあります

きっと

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに

私が書いた小説

「もうすぐやってくる夜を前に」

「チョココロネより愛を込めて」

とは全く別の

パラレルワールドの世界線の話しです

 

 

 

 

 

あの話しは

私が月に行く話しで

私は

月でうさぎさんと出逢います

 

私は

自ら好き好んで

月にロケットで行きます

 

そして

ロケットが故障してしまい

仕方なく

しばらく月に行けなくなります

 

 

 

 

 

今回のこの話しは

うさぎさんが

地球に来る話しで

うさぎさんが

地球で私と出逢います

 

うさぎさんは

不可抗力で

地球に来てしまいました

 

そして

月に帰れないので

仕方なく

しばらく地球に住んでいました

 

 

 

 

 

登場人物は

似ていますが

 

真逆にしてみました

 

 

鏡の向こう側とこちら側のようですが

 

全く設定が異なります

 

 

 

 

 

 

 

話しを戻しますね

 

 

しばらくの間

そぼろは

月に帰っていました

 

いわゆる帰省です

 

 

 

 

 

そぼろは

地球に

帰ってきた

わけではないんです

 

 

そう

帰ってきたのではなく

あくまでも

戻ってきた

 

フーテンの寅さんのように

一時的に戻ってきただけなのでしょう

 

おそらく

 

 

 

 

 

 

 

 

私が助けた後

そぼろは

地球の居心地のよさを知ってしまい

 

「地球に移住する」

言い始めました

 

 

 

私と叔父さんは

それを必死で止めました

 

 

 

 

 

月からの移住者なんて

そんな話し

聞いたこともないし

 

おそらく

月の方が

 

地球なんかよりも

神秘的で

素敵な場所で

 

且つ

生まれ育った星の方が

そぼろにとってはいいはずだし

 

 

地球は

かつてない危機的な星で

パンデミックだし

戦争をしていることもあるし

 

そもそも

温暖化が叫ばれていますし

 

 

 

だから

一度ちゃんと家族に相談して

 

それでもいいなら

 

 

まずは

覚悟してから

考えなさい

何度も叔父さんが説得しました

 

 

 

 

そぼろの決意は固く

揺るぎないものではありましたが

 

そぼろは

ある日突然

月に帰っていきました

 

 

 

 

 

 

そぼろは

もう2度と

戻ってこないかもしれないね

 

という話しを

満月の夜に

月を見上げながら

涙ながらに叔父さんとしました

 

 

 

 

 

 

ところが

ある朝

 

そぼろは

風呂敷に包んだ荷物をもって

お世話になります

改まった挨拶をしつつ

 

叔父さんの前に

現れたのです

 

 

 

 

 

 

そぼろの実家は

お団子屋さんなので

 

そこの名物の塩大福を

お土産にと

叔父さんと私に

持ってきてくれていました

 

 

そぼろにとってのお団子は

幼い頃から

食べ続けているものなので

飽き飽きしているようでして

 

そぼろとって

お団子屋さんの実家は

あまり居心地のいい場所ではないようです

 

 

 

 

 

 

 

でも

その後も

なんだかんだ言いながら

時々

思い出したように

月に帰省するんです

 

変わった奴です

 

 

 

 

 

叔父さんと一緒にいるので

喋り方が

おじさん風ですが

ただの若造です

 

 

 

 

 

そして

本編に

そぼろは

登場しないまま

お話しは終わっています

 

 

わざと

そうしたわけではないのです

 

 

 

本当は

私が

そぼろと叔父さんに

逢ったところから

書く予定だったのですが

 

そぼろに

どら焼きを食べてもらいたくなって

寄り道をしているうちに

 

なんだか

そんなお話しになってしまいました

 

 

 

 

 

林瀬那は

日本橋の橋が好きなので

作品の中に

いつか入れたいなと思っていたので

 

日本橋で

どら焼きを買いに

近くまで通りかかったついでに

橋の上で

待ち合わせにしてみました

 

 

 

 

 

それと

日本橋界隈のお店は

現実世界で実在します

 

 

どら焼きの

うさぎやさんは

林瀬那的見解では

日本で1番美味しい

どら焼き屋さんです

 

昔は

しょっちゅう

食べてました

 

 

朝だと

作りたてで

ほんわかあたたかくて

より美味しいのです

 

 

 

 

 

 

花時計さんという

ホットケーキ屋さんも

とても好きなお店でしたが

残念ながら

閉店してしまいました

 

 

 

 

千疋屋さんは

これまた

パフェを食べたり

以前は

よく利用してました

 

今もありますが

たまに

生ジュース飲むぐらいです

 

 

 

 

 

そして

なによりも

日本橋の橋

 

 

この橋は

過去と未来の統合

時間軸が歪んでいる

イメージがあるので

 

なんだか

好きでして

 

なんか

この独特な

不思議な感覚を

 

今さらながら

皆さんと

共有したかったのかもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

といった感じで

あとがきを

書いていたら

 

どんどん

話しが出来上がってきました

 

 

 

 

 

 

普段

私は

こんな感じで

小説を書いていきます

 

 

 

本来なら

人様に

お見せしない部分です

 

 

 

 

 

おそらく

どの作家さんも

ここの部分は

トップシークレットで

 

この後には

プロットを立てて進めていく作業になるので

途中経過を

見せないと思います

 

 

 

せっかくひねり出した

大切な内容や

アイディアを

盗用される可能性もありますし

 

模索している姿は見せず

完成されたものを提供するのが

常だと思います

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ

今回は

あえて

この過程を残しておこうかな

と思います

 

 

 

 

トップシークレットもなにも

あったもんじゃないです

 

セキュリティ

がばがばです

 

 

 

よかったら

どうぞ

通りすがりに

読んで行って下さい

という感じです

 

 

 

 

つい

あまのじゃくな性格が

でてしまいました

 

 

 

 

 

 

はい

というわけで

 

そぼろの物語は

続けて書いていきたいなぁ

とたくらんでおります

 

 

 

 

 

日本橋の橋の中央で

そぼろに逢えて

 

そぼろが

話しかけてくれたら

 

物語は

動き出すので

 

 

 

 

そうしたら

また

続きを

書くかもしれません

 

 

 

 

 

 

その時には

また

あなたに

続きを読んでほしいです

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は

あとがきだといいつつ

本編かという内容で

自称あとがきを

お送り致しました

 

 

 

 

 

最後まで読んでくださって

ありがとうございました

 

 

あなたの大切な

人生の時間を

共有できていること

心から感謝しています

 

では

またね