【あとがき8/8】咲かない桜 | 林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

作家の林瀬那です。

私が
描いた物語を載せてます。

本棚から本を手にするように
自由に読んで下さい。

よかったら
コメント欄に感想書いてくれると
すごく嬉しいです。

 
 
 
 

こんにちは

作家の林瀬那です

 

 

引き続き

小説「アレス〜爪のない女〜」

のあとがきです

そしてこのあとがきは

今回で終了致します

 

あとがきの最後は

咲かない桜のお話です

 

 

 

この後

ネタバレありなので

小説「アレス〜爪のない女〜」本編を

読んでいない方はお控え下さいませ

 

しつこいけど

このあと

だいぶネタバレになるので

真実を知りなくない方は

読まない方がいいかもしれません

 

 

 

 

 

アレスの小説の

好きなところは

寒い冬の物語だというところです

 

少し春の予感のする冬です

 

 


そして

小説の季節が

ちょうど今の季節なので

私はこの時期に

読んで頂くのが

一番おすすめです



そんな理由もあって

より小説の世界観を味わえる

今の時期に

掲載しました

 


もちろん

どの季節でも

あなたのタイミングで

読んで頂いて構いません

 

 

 



それから

桜について



私は

今の冬の時期の

枯れ木のような桜が

一番好きなので

 

そんな桜を

長編小説の中に

登場させたかったんです

 

 

 

それと

夜の桜並木って

なんか怖くないですか?

 

咲いてないと

尚更

暗くてなんか

静かに佇んでいて

不気味で

 

 

そんな桜も好きなので

小説の中で

枯れ木のような

冬の夜の

桜の木を見ながら


主人公の草野泉と岸田直人が

お花見の約束をする場面を

入れました

 


岸田さんが亡くなって

そのお花見の約束も

はたせなくなったのですが

 


小説の18章で

高瀬さんが滝本さんに

お花見行く話しをしていたので

 

私もそれで

桜が咲いたら

みんなで

お花見行くことを知りました

 

「なんかよかった

みんなでお花見に行くんだな

楽しみにしてそうでよかった」

と思った次第です

 

 

 

 

 

小説の最終章で

主人公の草野泉は

愛に気づきます

 

自分には何もないと

嘆いていた主人公が

愛に気づきます

 

 

それは恋愛とか

人を愛することだけではなく

 

人生そのもの

自分そのものを

愛することです

 

 

それは

なんというか

満開の桜のように

けなげで儚く

尊い想いだなと思い


 

 

それもあって

この小説を

を読んで下さっている

読者の皆様の人生が


どうか

愛に満ちた

素晴らしい人生になりますようにと

 

桜が

咲き誇るような

鮮やかな人生であってほしい

いう想いも込めました

 

 

 

 

この物語の中で

桜は咲きません

 

咲かないまま終わります

 

そこが

好きなんです

 

 

 

なんだか少し切ないような

幸せなような

そんな感じのまま終わります

 

 

小説の中で

桜は咲かないままですが

 

きっと

そのうち

桜の咲く春が来るんだと

案じています

 



きっと

みんなでお花見に

無事行けるんだと思います

 



小説は終わりますが

その後も

物語が続いていくような


そんな終わり方が

好きなんです

 

 

 

 

今回はそんな

あとがき最終話

咲かない桜についての

お話でした

 

 

これで

毎日しつこく掲載した

「アレス〜爪のない女〜」の

「あとがき」は終了となります

 

本編の小説から長きに渡り

本当にありがとうございました

 

お付き合い頂いた皆様に

心から感謝しております

 

 



この後は

不定期になりますが

以前のように

徒然なるままに

日々のいろんなことを書きますね

 



 

それから

以前に少しお伝えしてましたが

私は

性懲りもなく

もう一つ長編小説

「月曜日がいなくなる」

という作品を書いてますので

(アレスよりも先に書いているもの)

 

また

ご紹介できるタイミングになりましたら

掲載しますね

 

今年の秋ぐらいに

掲載できたらいいなと

漠然と思ってます

 

 

 

 

最後まで読んで下さって

ありがとうございました

 

あなたの大切な

人生の時間を

共有できていること

心から感謝しています

 

では

またね