![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190907/20/sono7412min/f0/cc/j/o0559037814579656700.jpg?caw=800)
ダ・ヴィンチの『聖アンナ聖母子』の絵の中で、
聖母マリヤの腰の下から、【つえ】が見えます。
この【つえ】は、聖アンナが左手にでも持っているものでしょう。
自分は、この【つえ】のアイテムが、聖アンナの正体を示す【鍵】だと思うのです。
【つえ】は、誰が持っているものなのか?
【つえ】という単語で、旧約聖書の『創世記』を検索してみました。『創世記』の中では【つえ】を持つ者が1人いました。
それは、ユダです。
創世記 49章 8~10節 ユダよ、兄弟たちはあなたをほめる。 あなたの手は敵のくびを押え、 父の子らはあなたの前に身をかがめるであろう。 ユダは、ししの子。 わが子よ、あなたは獲物をもって上って来る。 彼は雄じしのようにうずくまり、雌じしのように身を伏せる。 だれがこれを起すことができよう。 つえはユダを離れず、立法者のつえはその足の間を離れることなく、 シロの来る時までに及ぶであろう。もろもろの民は彼に従う。
ユダといっても、最後の晩餐のイエスの弟子のユダとは別人です。
新約聖書の『マタイによる福音書』第1章で、アブラハムからイエス・キリストまでの系図が、つらつらと示されているのですが、その中のヤコブから産まれたユダの方です。
新約聖書の『マタイによる福音書』第1章で、アブラハムからイエス・キリストまでの系図が、つらつらと示されているのですが、その中のヤコブから産まれたユダの方です。
このユダの子孫が、聖母マリヤの婚約者である聖ヨセフになるわけです。
また、『出エジプト記』では、モーセが民をエジプト脱出を導く時に【つえ】を使用しています。
また、『サムエル記上』では、ダビデがペリシテびとと戦う場面で【つえ】を使用しています。
新約聖書の4福音書で【つえ】を検索すると、イエスが弟子達に伝道活動の指示を与える時に
「つえをもっていくな」という指示がある場面だけでしたが、絵画の世界においては、【つえ】をもっているのは、洗礼者ヨハネの【十字の杖】と、聖母マリヤの夫の聖ヨセフです。
「つえをもっていくな」という指示がある場面だけでしたが、絵画の世界においては、【つえ】をもっているのは、洗礼者ヨハネの【十字の杖】と、聖母マリヤの夫の聖ヨセフです。
そして、ヨハネの黙示録で【つえ】を検索すると、
女が産んだ男の子も【つえ】を持つ者なのです。
女が産んだ男の子も【つえ】を持つ者なのです。
ヨハネの黙示録 12章 5節 女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。このヨハネの黙示録12章の男の子を産む女性が、『モナリザ』のモデルであることは以前記事にしましたね。
【つえ】は、誰が持っているものなのか?
【つえ】は、男性が持つアイテムと言えるでしょう。しかも、ただの男性ではありません。
イエスの父方の血統・・・人を導く者・・・羊飼い・・・民を治める者などです。
聖アンナは母方の血統であるし、導く者でも羊飼いでも民を治める者でもありません。
・・・それは。
続く!