三国 夜噺・諸葛の掟~夢の後先 2-6/ソウルメイト…* | SHOKATSU Side Stories

SHOKATSU Side Stories

シャーロック:お暇な探偵、誰もいない部屋、
ベーカー街の吸血鬼、面白い話、ブレイク・イン、
…の逆襲、ドンパニ;「スパイ&スナイパー」
「スパイvsスパイ」シリーズ。三国 夜噺~諸葛の掟

三国 夜噺・諸葛の掟~夢の後先 2-6/ソウルメイト,麿らは友達?

 

 

三国 夜噺・諸葛の掟~夢の後先 左慈(さじ)語り編

第二部:夜明けの炎が満つる時-赤壁の戦い-

 

 

 

第六回

 

 

 

「降伏をすすめに来たなら諦めろ。

 

たとえ海が涸れ、岩が溶けても、それはない」…

 

 

 

こんな台詞が似合う いい男だったのだ

 

呉の周瑜―周公瑾は

 

…相手は 実は蒋 幹(しょう かん)では

ないのだ 曹操による離間の計であった

それは …何故そう興味を示さんのだ?

 

 

 

周瑜はな

立派で涼やかな風体であったが

海を涸らし岩をも溶かす溶岩の

ごとき熱情を秘めていたのだ

 

 

 

周家は名家で かつて哀れな黥布(げい ふ)が

王となった地に生を受けた周瑜はな やがて

孫堅の息子 孫策と あいまみえた

 

同い年の二人は意気投合し

孫堅一家は招かれ 周瑜の大きな屋敷が提供された

 

 

しばらくのち魯粛とも知り合い 大金持ちの魯粛が

二つ有る蔵の一つを 丸ごと寄越したもんだからな

 

 

袁術が孫策を従えており 周瑜らも迎えようとした

周瑜は袁術を見限って 呉へ入ったのだが その時

魯粛と母親も連れて行ったそういうことだ 

 

魯粛も袁術は見切っておった ―哀れ 袁術よ

 

魯粛が親しい劉 曄(りゅう よう)を訪ねれば

曹操の魏に仕えておったやもしれんが…

漢の宗室 子孫の劉曄よ―これもまた哀れ

 

う む …そうだな

周瑜は 先に魯粛の母を連れて行ったな

徐庶の母は 曹操に捕らわれてしまった

―そうだな

姜維の母親も孔明に捕まるだろうだって?

 

待て

何がちがうなどとは訊くな?

全くちがう よく考えてみよ

人質などではないぞ そうだ

 

…小喬は?そう周瑜の妻になったな

『喬国老(きょうこくろう)』の娘たち

大喬 小喬は孫策 周瑜の妻になったが

 

『銅雀台(どうじゃくだい)』の曹操に

捕虜にされるのと どう ちがう…

全く ちがうぞ?…おそらくな

 

いや おそらくではない

本人たちに聴いておるのだ

聴いたと同じ まちがいない

当たり前だろう

当人たちの捉え方が第一だ

"ハラスメント"と同じか?

おお

新しい言葉を使っておるな

おまえには 新しい時代だ

 

『銅雀台』といえばだ曹丕もだが

格段に作賦が得意の曹植による賦

そう詩だ そうまあポエムだな―

曹植もその先 哀れといえば哀れよ

 

曹植の見事な詩を 孔明が暗唱して 

先程の話のように 妻らの安否をちらつかせ

周瑜を怒らせて 『赤壁』開戦を決心させ

勝利を誓い合うことになるのだな?

大喬 小喬の二喬を橋に例えておる―

 

龐統の連環計とも繋がっておるとはな

 

 

蔡 琰(さい えん)は ― 蔡 昭姫だが

文姫に改名だ―これは司馬昭のせいだ

彼女の過酷な運命も並のことではない

連れ去った匈奴の胡人から彼女の身を

歳月は経ったといえ連れ戻そうとはな

曹操に血も涙も残っていたとみえる―

 

いや…言い過ぎであったな

彼女の父と曹操は旧知の仲

本音が この稀有な才媛に

暗記した父親の蔵書数百冊分を語って

綴らせて再編させることだとしても?

いやいや言い過ぎであるやも知れぬ

 

 

蔡琰は音楽の才にも秀でていた

周瑜も宴会で酒が回ったあとだとしても

演奏の僅かな間違いに気付いたものだった故に

「曲に誤りあれば 周郎 振り向く」と囃された

 

 

寛容に努め人心を掌握出来たが 古参の将軍である

程 普(てい ふ)だけはまだ若い周瑜を信用し切れず

しかしそうした疑念も氷解したな 程普は言った

「周公瑾との交わりは美酒に酔うごとし」― と

 

 

…龐統の『連環計』といえば

『赤壁』の話ですよね―?

哀れなる世の話聞いていたか?

聞いていた? おう そうか

 

 

やはり そうなるのか

ああ黄蓋(こう がい)の『苦肉の策』な

…実にうれしそうに笑うな 

黄蓋はいい人?そうだな…

 

 

『東南の風』か そうは言ってもな

フィクションとは縁遠いのだ うむ

ノンフィクションで構いません―?

まあ いいだろう 聞いておったよの?

事実は小説よりも奇怪であろうことを

 

 

 

 

<三国 夜噺・諸葛の掟~夢の後先 左慈(さじ)語り編

第二部:夜明けの炎が満つる時-赤壁の戦い-第六回・続>

*このstoryはファンタジーです

補足※後日追記予定

(曹操の)離間の計

蒋 幹(しょう かん)

英 布(えい ふ)秦末から前漢初期・楚漢戦争期の武将。

        通称"黥布""""入れ墨"の意

        九江王。その地の盧江郡が周瑜の出身。

姜 維(きょう い)字は伯約。のちに蜀の孔明に仕える。

『喬国老(きょうこくろう)』娘である美人姉妹が大喬 小喬

『銅雀台(どうじゃくだい)』官渡の戦いののち曹操が魏王 

             昇爵時に建設した宮殿。

息子の曹丕・曹植がそれぞれ(祝いの)「賦」を作った※曹操・

曹丕・曹植は"建安文学"の代表的文学者で"三曹",他に"七子"

また詩人の蔡 琰[さい えん]も演奏した※蔡 琰[さい えん]

字[あざな]昭姫・のちの文姫は、詩人で、匈奴にさらわれて、

胡人と子をなす・曹操が帰郷させるなど数奇な運命を辿った。

改名は司馬 昭の諱[いみな]昭を避けたためと思われる。父は

蔡 邕(さい よう,字は伯喈[はくかい]政治家・儒者・書家

龐統の連環計

程 普(てい ふ)字は徳謀(とくぼう)呉の武将。

黄 蓋(こう がい)字は公覆。呉の武将『苦肉計』を献じた。

 

"孫堅一家""次郎長一家"みたいだけどお気になさらず^_^

 

 

 

 

 

エンタメ雑記~つれづれなるまま~ソウルメイト

「おまえの字()は、わかる」『あなたの嘘は、わかる』

 

大河ドラマ「光る君へ」:

中宮 定子[ていし/さだこ]と清 少納言こと ききょう、

そして『枕草子』誕生(爆誕!)の描かれ方、切なかったですね

 

一方、廃屋でのコトなんですけども、

以前(十年経ったらし)「別れたくないけど別れましょ」と言ってたん、

今回は「10年間別れを後悔していたけど今度こそあなたを忘れます」

だって…!どっちなん!?

 

清少納言が()賢しくて奔放な女の評判て前フリ??(なのに)

紫式部に、これからなる、まひろが(無自覚系の)"魔性の女"

実は、もう なってる(よね?)

今後の進化は第何形態まで―或は、ききょうさん共々元々の

評価に立ち返るか…『源氏物語』の書き進めと共に楽しみ☆

(私的にはこのままいくところまで…( ^)o(^ )

 

100de名著トーマス・マン『魔の山』

太郎(ハンス)の屋根に雪降り積む…

それは罪か愛か―なんて時 最後の(めくりの)瞬間そこに、

"国民保護に関する情報"ミサイル発射だというこれは現実

 

録画していた明恵(みょうえ)上人「阿留辺幾夜宇」、

フランクル氏も月一拝見しています…手を合わせ合掌

 

()賢しといえば先日の「おじゃる丸」:

副題「マロらはともだち」の回は、

おじゃる丸が()賢し過ぎて小鬼めらがお人好し過ぎて

※穏やかな表現、

"正直者が何か見る"言いくるめ的 論破王ストーリー…

おじゃる、あんな子だっけ?

一歩間違えかねない、私には楽しくない後味だった

SFだし多様性やらだし長い長~いシリーズ内で

バランス取ってるのかも?、なんだけど、

こども番組なんだから11回を野放しにしてほしくない

まあ元々いたずらとはいえ人のモノ持ち続けてるしなあ

"のび太くんと仲間たち"の方も何かと野放しじゃナイ?

SFとはいえ(アニメの漫画原作者さんの不在ってのも

関係するかな、お目付けがいなくなるのもホント厳しい;

"Based on STAR TREK"もだけど/SWの方も大変そう~

 

 

 

 

やむを得ず公開/連載の休止・中止の場合は、すみません。

IDIC,LLAP, Peace & LOVE sono×2

-『九条にノーベル平和賞を』

 『長期拘留等の人権問題』

 『原発諸般の事情・問題』

『リニア事故・陥没 大深度法』

『コロナ・ウクライナ・ガザ侵攻とその後の世界』-

 

 

 

  [にほんブログ村]  にほんブログ村   へ

[アメーバ]人気ブログランキングへ 

 

 

 

*飽きもせず 浮足立ちて 初鰹

*七変化 満つるまにまに 咲く笑顔

(紫陽花)

 

 

いつもありがとうございます。