英語のことわざOne Man's Trash Is...
NETFLIXで日本のアニメ、ワンピース/ONE PIECE の実写版が公開されています。 僕は原作のマンガやアニメにはあまり興味がなくて一度も見たことがなかったのですが、英語のドラマとして登場したものですからこの機会に見ています。 内容はもちろん面白いのでおすすめしますが、それよりも僕が気に入っているのは使われている英語です。 子供向けのドラマなのできれいな英語が使われているし、文法も中高生レベルにほとんど収まっているのです。これは英語学習には最高です。
さらに、その第二話では主人公のルフィ/LUFFY が英語のことわざを使うのです。 今回はそのシーンとことわざをご紹介します。
動画と英語のせりふ
LUFFY: Hey. No cool. Don't mess with my hat.
ルフィ: おい、ダメだぞ。帽子のことにかまうな。
NAMI: Why do you care so much aobut that old thing, anyway?
ナミ: どうしてそんな古いものを大事にしてるの?
It looks like you fished it out of the trash.
ゴミ溜めの中から釣り上げたように見えるわよ
LUFFY: One man't trash is another man's treasure.
ルフィ: ある人にとってはゴミでも、別の誰かにとっては宝物のことだってある。
*mess with ...: 干渉する、深入りする
care about ... : 気にかける、心配する、頓着する
ルフィ/LUFFY の最後のセリフが英語のことわざです。この動画の最後の部分には、アメリカ英語とイギリス英語の音声が入っています。どちらもテキスト読み上げアプリの音声です。 (便利ですね)
One man's trash is another man's treasure.
ある人にとってのゴミは別の人にとっては宝物
セリフのところで和訳したとおり、誰かにとっては価値のないものでも、別の誰かにとっては貴重な物だという意味のことわざです。たとえば僕が持っているこの2冊のジョン・レノン/John Lennon 関連のペーパーバック。
興味ない人にとっては古ゴミと変わらないでしょうが、僕にとっては今や貴重な宝とも言える存在になりました。 誰にでもそのようなモノはあるでしょう。
ヤフオクとかメルカリというのはそのような、自分にとってのゴミを宝だと思ってくれる人に届ける役割を果たしています。それで今大人気なのではないでしょうか。
日本語のことわざで似たようなことわざを探してみると、そのものズバリのものはありません。
人の興味、趣味、価値観の多様さから考えると
十人十色
世の中の事象の多様さから考えると
入船あれば出船あり
対象となる物の立場で考えると
捨てる神あれば拾う神あり
といったところでしょうか。
韓国語の同様のことわざは今、思い浮かびませんが、あったら次の機会にご紹介します。
このことわざをタイトルにしているポピュラー音楽もいくつか見つけました。それらをつなげた動画があります。
4曲並べてあります。
①は同じ文の繰り返しですが、②、③、④はそれぞれ似た形の別表現がつながっているところが興味深いです。
②One man's pain is another man's pleasure.
ある人の痛みは別に人の喜び
③One man's loss is another man's gain.
ある人の喪失は別の人の獲得
④は②と同じ。
それぞれ別のことわざになりそうな、よく使われる表現のようです。
気に入った曲があったら、下にフル・音源動画を並べましたので聴いてみてください。